ビジネス

資生堂傘下「ベアミネラル」が原点回帰で再起図る ジャスティンの婚約者らをキャンペーンに起用

 2010年に資生堂の傘下に入ってから不調が続く「ベアミネラル(BAREMINERALS)」だが、創業時からのテーマである“クリーン”を前面に出したキャンペーンで再起を図る。

 ジル・スカラマンドル(Jill Scalamandre)=ベアエッセンシャル(BARE ESCENTUALS)社長は「われわれのブランドはもういちど原点に戻り再出発する。クリーンであることが求められている今こそ、『ベアミネラル』が持つクリーンさを打ち出していく」と語り、18カ月後には成長することを目指す。業界筋によると、昨年の売上高は前年比5%減だった。

 18年夏から、映画「ブラックパンサー」で注目された女優レティーシャ・ライト(Letitia Wright) を起用して“パワー・オブ・グッド(The Power of Good)”キャンペーンを打ち出し中だが、さらにジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)との電撃婚約でも注目されるモデルのヘイリー・ボールドウィン(Hailey Baldwin)とモデルで女優のロージー・ハンティントン・ホワイトリー(Rosie Huntington-Whiteley)も加え、クリーンなライフスタイルに焦点を当てたキャンペーンを展開する。またボールドウィンとハンティントン・ホワイトリーは、19年のキャンペーン“フル・オブ、フリー・オブ(Full of, Free of)”にも登場する予定だ。

 プロモーションに起用された3人はSNSですでに多くのフォロワー数を持つ。「ベアミネラル」はそこを活用する。ボールドウィンのインスタグラムのフォロワー数は1470万で、ハンティントン・ホワイトリーは840万、ライトは140万だ。

 また「ベアミネラル」は米カリフォルニア出身の人気メイクアップアーティスト、ニッキ・デルースト(Nikki DeRoest)をブランド初のオフィシャル・メイクアップアーティストに任命し、製品の販売促進やSNSでのプロモーション、そして社内教育にも力を入れる。11月にはイギリスで、デルーストと共にインフルエンサーを対象としたイベントを2日間にわたり開催し、ウエルネスについての座談会などを行う。

 昨年、北米100店舗の閉店が明らかになったが、継続する80店舗については19年中に改装する予定だ。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“個”が主役の百貨店特集2024【WWDJAPAN BEAUTY付録:2023年度世界のビューティ企業TOP100】

7月22日号の「WWDJAPAN」は百貨店特集。 個人の価値観が多様化し、コロナを経てオンライン消費がますます浸透しました。百貨店という業態の存在意義すら問われる中、それでも人が集まる店の条件とは何か。決め手は、品ぞろえでも立地でもなく、情熱と個性を持った“人”の存在。百貨店が元々持っていた強みに光を当てたり、その枠を超えて新分野を開拓したりと、編集力やアイデアを駆使して売り場を面白くしようとする…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。