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販売員に住まいを提供 地方アウトレットの人手不足対策の一助に

 人材会社のiDA(東京、加福真介・社長)は、アパレルや化粧品の販売員に向けた住居サポート付きの就業支援を始めた。アウトレットモールなど慢性的な人手不足に悩む地方の商業施設で働く人が対象。同社が法人契約した住居を提供し、派遣スタッフとして雇用する。最短1年間の就業後に同社の販売職正社員として登用し、別店舗に出向するかたちで出身地やその他の地方の店舗で働くことも可能になる。地方においても販売員の多様なキャリア形成の道を用意する。

 求人難は大都市よりもアウトレットモールがある地方で深刻だ。インバウンド(訪日客)の増加を受けてアウトレットモールの増床が相次いでおり、今年3月以降、全国の求人数は前年の同じ時期に比べて2倍に跳ね上がっている。適正な人数に満たない状態で営業すれば、既存の販売員への負担が増して、離職率が上がる悪循環に陥ってしまう。iDAは新しい仕組みの導入でこの課題に応える。

 まず日本最大のアウトレットモールである御殿場プレミアム・アウトレット(静岡県)から始める。一人一部屋の賃貸住宅を提供し、年2回の帰省手当てを支給する。大手の商業施設がないような地方市町村の若年層、キャリアアップを目指したい未経験者、地方で期間を決めて効率よく貯金したいリゾートワーカーなどの利用を想定する。

 今後は神戸三田プレミアム・アウトレット(兵庫県)、三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島(三重県)、ジ・アウトレットモール広島へと広げていく予定だ。