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スウォッチが復調 中国市場がけん引、日本も1ケタ台後半増

 世界最大のウオッチメーカー、スウォッチ グループ(SWATCH GROUP)の2017年12月通期決算は売上高が前期比5.4%増の79億6000万スイスフラン(約9233億円)、純利益が同27.3%増の7億5500万スイスフラン(約875億円)と増収増益だった。これを受け、16年から下げていた株主配当金を15年並みに回復させる。

 中〜低価格帯ブランドの「スウォッチ」「フリックフラック(FLIK FLAK)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「ハミルトン(HAMILTON)」などが17年後半から「驚異的」な伸長を見せた。ハイジュエリーの「ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)」も絶好調で、「オメガ(OMEGA)」も17年後半から伸長を見せた。

 スイス時計の最大市場である香港が回復したのをはじめ、中国市場がけん引。日本も1ケタ台後半増で伸長し、フランスとスペイン以外の多くの国と地域で売上高増となった。
 
 18年は直営、卸ともにさらなる伸長を見込んでいるという。「スウォッチ」は中国最大手EC企業のアリババ(ALIBABA)のECサイト「Tモール(Tmall)」と協力し、中国の俳優・歌手の王俊凱(ワン・ジュンカイ、Karry Wang)を新アンバサダーに任命し、1月12日にイベントを開催。彼の着用モデルは数時間で完売した。また、「オメガ」は平昌五輪の公式タイムキーパーとなっており、マーケティング費の増加も予想されるが、“シーマスター(SEAMASTER)”など限定モデルを売り出していく。

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