ファッション

倒産すると売れ始める!? アメリカの皮肉な二次流通市場

 アメリカで二次流通(いわゆる中古品市場)のECを手がける「スレッドアップ(THREDUP)」によると、「ウェット シール(WET SEAL)」や「ビーシービージーマックスアズリア(BCBG MAX AZRIA)」「べべ(BEBE)」など、最近経営破たんしたブランドの人気が急上昇しているという。

 同社によると、「ウェット シール」の需要は最近、これまでの2倍以上で推移。ブランドの実店舗、特に郊外型のショッピングモールでは商品を買わなかったミレニアル世代が、二次流通では洋服を購入しているようだ。

 とはいえ、一番人気は「クロックス(CROCS)」。同社のECでは、平均18日で商品が次の消費者に渡っている。アメリカでは女優のドリュー・バリモア(Drew Barrymore)がアンバサダーを務めている効果が大きいようだ。これに続くのは、「アンソロポロジー(ANTHROPOLOGIE)」「フリー ピープル(FREE PEOPLE)」「H&M」「メイドウェル(MADEWELL)」など。いずれも「スレッドアップ」のサイトにアップした商品の9割が3カ月以内に売れている。

 これに続くのが、最近経営破たんしたブランドだ。3カ月以内に売れる割合は、「ウェット シール」が89%、「アメリカンアパレル(AMERICAN APPAREL)」が88%で、「ザラ(ZARA)」の82%を上回った。「ビーシービージーマックスアズリア」は77%、「ザ・リミテッド」は73%、「べべ」は66%だった。

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