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プーチがダーマ戦略を加速 共同出資の「イスディン」を約2136億円で完全子会社化

スペインのビューティ・ファッション大手プーチ(PUIG)はこのほど、同国発のダーマコスメブランド「イスディン(ISDIN)」を完全子会社化すると発表した。現在保有していない50%の株式を、スペインの製薬会社キミコ・ファルマセウティカ・エステベ(QUIMICO-FARMACEUTICA ESTEVE以下、エステべ)から12億ユーロ(約2136億円)で取得する。完全子会社化後も「イスディン」は現行の経営体制を維持する。取引完了は2027年1〜3月期(第1四半期)末までを予定する。プーチは完了時に9億ユーロ(約1602億円)を現金で支払い、残る3億ユーロ(約534億円)は29年1〜3月期(第1四半期)に支払う。買収資金には手元資金と借入金を充てる。プーチは、取引完了後も財務の健全性を維持できるとしている。

50年にわたり共同で育成、
スキンケアの成長基盤を拡充

「イスディン」は、プーチとエステベ家が約50年前に共同で立ち上げたスペイン発のダーマコスメブランド。皮膚科学に基づくスキンケアを展開し、特にサンケア商品で知られる。マーク・プーチ(Marc Puig)=プーチ エグゼクティブ・チェアマンは、「『イスディン』はプーチ家とエステベ家が50年にわたり共有してきたビジョンを象徴する存在だ。両家で科学と美容の接点に独自のポジションを持つ企業を築いてきた」とコメント。「エステベ家の多大な貢献と、長年にわたる信頼関係に感謝する。今後も『イスディン』とその従業員、科学を重視する企業文化、さらなる発展に長期的に取り組む」と述べた。

ホセ・マヌエル・アルベサ(Jose Manuel Albesa)=プーチ最高経営責任者(CEO)は、ダーマコスメ事業の拡大を戦略上の重点分野に位置付ける。「『イスディン』は強力な経営陣と明確な戦略を持ち、皮膚科学とスキンケアで独自の地位を築いている」と説明。完全子会社化により成長を後押しするとともに、科学研究やイノベーション、ブランドへの投資を継続し、ダーマコスメとスキンケア事業を強化する考えを示した。

アルベルト・エステベ(Albert Esteve)=エステべ取締役会長は、「『イスディン』は、科学とイノベーションを通じて肌の健康を向上させるという志を共有した2つの家族によるパートナーシップの成果だ。50年間にわたり共に築いてきたものを誇りに思う。プーチの下での『イスディン』の将来に十分な信頼を寄せている」と述べた。エステべは今後、製薬事業とCDMO(医薬品開発製造受託)事業の維持、拡大に注力する。

プーチの25年12月期の売上高は50億4000万ユーロ(約8971億円)だった。「ラバンヌ(RABANNE)」「キャロライナ ヘレラ(CAROLINA HERRERA)」「シャーロット ティルブリー(CHARLOTTE TILBURY)」「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」「バイレード(BYREDO)」などを擁するほか、「ユリアージュ(URIAGE)」「ドクター バーバラ シュトルム(DR. BARBARA STURM)」などダーマコスメ、スキンケアブランドも展開する。

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