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コティに何が起きたのか? 大型買収の後遺症と戦略迷走、再建へ正念場

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コティ(COTY)は2013年、1株17.50ドル(約2765円)でニューヨーク市場に上場し、消費財企業として当時最大級のIPOを果たした。それから10年以上が経過し、その状況は大きく様変わりした。現在、株価は2ドル(約316円)台まで下落。疑問視される経営判断や経営陣の頻繁な交代、大型取引の失敗などが重なり、ブランド力の低下が続いている。

1月には、プロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE 以下、P&G)出身のマーカス・ストローベル(Markus Strobel)がエグゼクティブ・チェアマン兼暫定最高経営責任者(CEO)に就任。ロレアル(L’OREAL)出身のスー・ナビ(Sue Nabi)前CEOの後任として、再建を託された。

ナビ前CEOの舵取りは、当初は好調な滑り出しを見せたものの、その後失速。在任5年間で総額約4億6370万ドル(約732億6460万円)とされる総報酬額も注目を集めた。これは基本給やボーナス、ストックオプションなどで構成され、その大半は株式報酬だったが、退任により全額は実現されなかったとされる。

株価低迷と市場の不信感

コティの株価は15年に32.70ドル(約5166円)のピークをつけたが、ナビ前CEO就任時の20年には約3.70ドル(約584円)まで下落。現在も2〜3ドル(約316〜474円)前後で推移しており、市場の評価は厳しい。ストローベル暫定CEOは就任後の初の決算説明会で課題を率直に認め、「コティ・キュレーテッド(Coty Curated)」と名付けた再建計画を打ち出した。優先順位の明確化、投資の集中、実行力の強化、コア事業への支援強化を柱とするもので、21年以降に財務レバレッジを4倍以上削減したことも強調した。

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