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ロイエル・オーティス(Royel Otis)が語る「創作の源泉」 ザ・キュアーから日本のアニメまで

ロイエル・マッデルとオーティス・パブロヴィッチによるオーストラリア・シドニー出身のインディー・ポップ・デュオ、ロイエル・オーティス(Royel Otis)。世界各地でソールドアウト公演を連発するなど、今最も勢いのあるオーストラリア発の新世代デュオだ。

彼らの根底にあるのは、ザ・キュアーやザ・スミスといった80年代のポストパンク/ニューウェーブへの深い愛情と、「ギター」という楽器が持つプリミティブな魅力への探求心。キャッチーでアッパーなメロディの裏側に、どこか翳りのある感情を忍ばせる彼らのサウンドは、ライブというリアルな現場の熱量を吸収し続けることで、より強靭でスケールの大きなアンサンブルへと進化を果たしている。

膨大な数のライブを重ねて飛躍を遂げてきたバンドのダイナミズムは、そのまま最新作へとパッキングされている。2025年にリリースされた2ndアルバム「Hickey(ヒッキー)」は、まさに彼らの現在地を象徴する一枚。直感的なセッションと「トラッシーでロマンチック」な二面性を同居させた今作は、ベッドルームの親密さを保ちながらも、よりスケールの大きなサウンドスケープを描き出している。

音楽産業の波に飲み込まれることなく、ひたすら純粋に「自分たちの鳴らしたい音」を追求し続けるロイエル・オーティス。そんな彼らの尽きることのないクリエイティビティーの源泉と、音楽への飾らない情熱。そして彼らの感性を刺激してやまない日本のカルチャーへのマニアックな視点まで、東京公演を終えた翌日、レコード会社のオフィスで話をきいた。

「日本はクリエイティブな刺激を与えてくれる場所」

——昨日のライブですが、ファンの盛り上がりも含めて最高でした。

ロイエル・マッデル(以下、ロイエル):本当に最高のライブだった。オーディエンスのリアクションがとにかく温かくて、美しくて……自分たちが心から歓迎されているのがダイレクトに伝わってきたよ。ギフトもたくさんもらったし、会場全体が愛にあふれていて、純粋に感動した。正直、あそこまでの規模になるとは予想していなかったんだ。ベニュー(豊洲PIT)があんなに巨大だとも知らなかったし、あれほどの動員があるなんて想像もしていなかった。本当に特別な体験だったし、バンドメンバーの熱量(テンション)もかつてないほどブチ上がっていたと思う。

——バックドロップに曲の背景やストーリーを字幕で映し出す演出も新鮮でした。

ロイエル:あのアイデアは、ここ数年僕らのアートディレクションを手がけてくれているAdriane Neshodaによるものなんだ。何がきっかけだったかはっきりとは覚えていないけれど、彼女は「カヴァーを披露する」というコンセプトを、いかに分かりやすく提示するかにこだわっていて。「これは自分たちのオリジナル曲ではない」とはっきり示す潔さ、とでも言うのかな。そのシンプルでストレートな、装飾を削ぎ落としたアプローチを彼女は気に入っていたんだ。

——前回の来日時も東京の街を満喫されたそうですが、今回はいかがですか。

オーティス・パブロヴィッチ(以下、オーティス):個人的には、今回の滞在は前回よりもずっと快適に過ごせている。もちろん、初めて東京に来た前回も最高に刺激的だった。ただ、前回泊まったエリアがいわゆる「歓楽街」のど真ん中で、かなりエッジの効いた場所だったんだ。それが僕にとっての初東京だったから、当時はその圧倒的なエネルギーに少し気圧されてしまった部分もあった。今回は前回よりも落ち着いた環境にいるから、ゆっくり街を歩いたり、時間をかけて日本の文化を体験できているよ。ロイエルは何度も来日しているけれど、僕もまたすぐに戻ってきたい。次はもっとレイドバックした雰囲気で、京都や大阪まで足を伸ばしてみたいと思っているよ。

ロイエル:前回と比べると、今回は明らかに“カオス感”が抑えられているね。前回はとにかくパーティー三昧だったから(笑)。今回は丸一日オフの日もあったから、街を散策してちょっとした冒険も楽しめたし。チームラボにも行ったけれど、あのアトラクションは本当に素晴らしかった。純粋なエンターテインメントとして、これ以上ないほど楽しめる場所だと思う。東京に来るたび、いつも最高の時間を過ごせているよ。ここは僕にとって、まさに「ハッピー・プレイス」。またいつでも来たいと思っているよ。

——日本を訪れることや、東京という街からインスピレーションを受けることもありますか。

オーティス:日本は間違いなく、クリエイティブな刺激を与えてくれる場所だね。僕らが育った環境とは何もかもが対極にあるから、訪れるたびに視野が広がるというか、まさに“目から鱗が落ちる”ような感覚になる。それに、こっちの人たちはみんな自分の仕事に対して情熱を持っていて、一つひとつのディテールに時間をかけ、丁寧に向き合っている。その気質は、本当に素晴らしい美徳だと思うよ。

ロイエル:音楽的な影響については、正直なところまだ自分でも未知数な部分がある。けれどビジュアル面に関しては、いつでもカメラを構えてシャッターを切りたくなるようなインスピレーションの宝庫だね。MVのアイデアが次々と湧いてくるんだ。いつか絶対に東京をロケーションに撮りたいと思っているよ。それくらい、どこを切り取ってもシネマティックで、圧倒的なエンターテインメント性があって美しい。

——東京の街のどんなところに魅了されますか。

ロイエル:モダンな建築もそうだし、住宅街に張り巡らされたあの独特な電線の風景も、オーストラリアにはない光景で最高に面白い。特に夜の街のネオン……あの強烈な光の氾濫と、一歩裏路地に入った時の静寂な住宅街とのコントラストには、たまらなく刺激を受けるよ。あとはやっぱり、アニメの影響も大きいかな。街を歩いていると「あ、これはあのアニメの場面だ!」とデジャブを感じる瞬間がたくさんある。僕らにとっては非日常的な光景ばかりで、そういうところが本当に好きなんだ。

——お気に入りの日本のアニメはなんですか。

ロイエル:今ハマっているのは「チェンソーマン」で、次の展開(第2期)を首を長くして待っているところだよ(笑)。でも、僕にとってのオールタイム・ベストはやっぱり「ジョジョ(ジョジョの奇妙な冒険)」だね。あのアートワークも世界観も、全てが既成概念をぶち壊していて最高にクール。それから、名前を度忘れしちゃったんだけど、「ジョジョ」のスピンオフで、よりダークで奇妙な短編シリーズ……あれもマジで気に入っているんだ。

——岸辺露伴(「岸辺露伴は動かない」)?

ロイエル:そう、それだよ! 昨日の夜、ちょうどファンの子とその話をしたばかりなんだ。彼女はその作品を知らなかったみたいだけど、僕は「これこそが至高のスピンオフなんだ」って熱弁しちゃったよ(笑)。本当に素晴らしいよね。中にはトラウマになりそうなくらい不気味で怖いエピソードもあるけれど、そのエッジの効かせ方が最高なんだ。あと、伊藤潤二の作品……「うずまき」や「首吊り気球」も大好きだね。

スケートカルチャーからの影響

——そういえば昨年、「サロモン(SALOMON)」とコラボレーションされてましたよね。

ロイエル:ブランドとのコラボレーション? ああ、そういう話はマネジメントにメールしてくれよ(笑)。正直、僕らはそのあたりのビジネスには疎いんだ。もちろん「組んでみたいブランドはある?」なんて聞かれることはあるけれど、実際に具体的なプロジェクトに発展することは稀だね。ただ、個人的に今一番好きなファッションブランドは、東京の「ノーマリズム テキスタイル(NOMARHYTHM TEXTILE)」。テキスタイルデザインが本当に素晴らしくてね……ほら、このルックを見てよ。最高だろ?(と、スマホの画面を見せる)。彼らとエディトリアルな試みができたら、それこそ夢みたいだね。

オーティス:ファッションって面白いよね。単純に着心地を追求するのも大切だけど、自分を表現する有力なデバイスの一つだと思う。東京の人たちはみんなスタイルを持っていて驚かされるよ。今日ここに来るまでに見かけた人たちも、みんなクールすぎて圧倒されちゃったくらいだし(笑)。

——例えば、自分たちが身につけるものと、ロイエル・オーティスが鳴らしている音楽の質感には、何か共通するこだわりはありますか。

オーティス:僕ら2人が若い頃、スケートボードに明け暮れていたのも大きいんだろうな。スケートカルチャーっていうのは、音楽もスタイルも、すべてが密接にリンクしているだろ? あの独特のオーバーサイズな着こなしやマインドセット……そういった諸々の要素が、ごく自然に混ざり合っていく感覚が好きなんだ。スケートをやっていると、音楽とファッションが必然的にクロスオーバーしていくんだと思う。

ロイエル:スケートボードを取り巻くカルチャー全体が、とにかくクールなんだ。お互いに影響を受け合っているしね。僕のスタイルは、どちらかというと「グランジ」寄りかな。髪をブリーチしているせいで、よくカート・コバーンに例えられるんだけど(笑)、確かに僕のスタイルにはグランジの系譜が流れていると思うし、演奏の仕方もそういう感じかもしれない。

ザ・キュアーからのインスピレーション

——2人の音楽的なルーツ、ロイヤル・オーティスが影響を受けたアーティストや作品について教えてください。

オーティス:僕らは2人とも、幼少期に親からいろいろな音楽を聴かされて育った。育った環境は別々だったけれど、ルーツには共通点が多いんだ。最初に出会った時も、お互いにザ・キュアー(The Cure)みたいなバンドが好きだって話で盛り上がったのを覚えているよ。ピクシーズ(Pixies)のあの唯一無二の世界観も大好きだったし。あと、君はしょっちゅうダフト・パンクもプレイバックしていたよね。

ロイエル:それと、意外に思われるかもしれないけれど、ギターを始めたばかりの頃はメタリカのアルバムを最初から最後まで通して完コピしたりしていたんだ(笑)。今の僕らのサウンドとは似ても似つかないけれどね。ギタリストなら誰しも、最初は速弾きや“テクニカルで難解なフレーズ”に憧れる時期があるだろ? 実際には見た目ほど難しくなかったりもするんだけどさ(笑)。でも、そこからザ・キュアーやザ・スミスを聴くようになって、僕のギター観は一変したんだ。特にジョニー・マーのプレイは衝撃だった。一見、シンプルで削ぎ落とされたフレーズに聞こえるけれど、実はものすごく緻密に構成されていて、何よりセンスが抜群にいい。圧倒的だよ。

——ザ・キュアーはどんなところが琴線に触れたんですか。

ロイエル:ロバート・スミスの唯一無二のボーカルはもちろん、ギターのパート構成も本当に素晴らしい。ザ・キュアーは長いキャリアの中で驚くほど幅広いジャンルを横断してきたバンドだから、どんなリスナーでも必ず心の琴線に触れるアルバムが一枚は見つかるはずだよ。

オーティス:彼らの音楽はポップでありながら、そのアプローチがとても独創的なんだ。キャッチーなメロディの裏側に、彼らにしか出せない特異な響きや、子供のような無垢さ(チャイルドライク)もあって、物事の語り方が独特だと思う。まさに「ゴシック・ポップ」の極致だよね。ザ・スミスにしてもそうだけど、結局は“アンサンブルの妙”なんだと思う。ギターのフレーズ一つひとつが、歌や他のパートと完璧に補完し合い、互いを引き立て合っている。あの絶妙なコンビネーションには、今でも強いインスピレーションを受けるよ。

最新アルバム「Hickey」での挑戦

——一方、去年リリースした最新アルバム「Hickey」は、チャーリー・XCXやサブリナ・カーペンターらを手がけるメインストリームのポップ・プロデューサーと共作した作品でした。これはどういう意図で選択したアプローチだったのでしょうか。

オーティス:僕らは常に、クリエイティブに対してオープンでありたいと思っている。自分たちのサウンドがポップな方向へシフトしていると感じた時期もあったけれど、それは「ポップスターになりたい」という意図的な転向ではなく、極めて自然なプロセスだったんだ。もともとは最小単位の“ベッドルーム・インディー”から始まったプロジェクトだけど、ツアーに出てライブを重ねるうちに、楽曲そのものがより大きなスケールへと成長していくのを肌で感じてね。自分たちの本質的で大事な部分は維持しつつ、その勢いに身を任せてみようと思ったんだ。新しいアイデアやコラボレーター、これまでとは違う場所でのレコーディングには、いつだって胸が躍るよ。

——共作したプロデューサー/ソングライターが手がけた作品を実際に聴いて、インスピレーションを受けた部分もあったのでしょうか。

ロイエル:戦略的な計算ではなく、純粋に彼ら(オメル・フェディ、ブレイク・スラトキンetc)とバイブスが合ったからなんだ。友人として最高の関係を築けたし、コミュニケーションも実にスムーズだった。彼ら自身も、自分たちが音楽を好きになった“原点”を思い出せるような、純粋に音楽を楽しむプロジェクトを切望していたみたいでね。お互いにとって完璧なタイミングだったんだ。それまでのルーティンから一度離れて、新しい試みに没頭できたのは良いリフレッシュになったよ。

——とはいえ、デビュー・アルバムの前作「Pratts & Pain」のプロデューサーだったダン・キャリーのやり方とは、かなり勝手が違ったのではないですか。

オーティス:180度違ったね(笑)。ダンは経験豊富で家庭もあって、落ち着いた人だし、本当に優しくて尊敬できる存在だ。一方で、オメルとブレイクは若くて野心的、世界を獲りにいこうとするエネルギーに満ちたタイプというか。ダンはそういう“業界的なノリ”にはあまり興味がない人だと思う。

ロイエル:「Hickey」のレコーディングは、ある種のカルチャーショックでもあった。大規模なツアーを終えた直後で、プリプロダクションに割く時間が全くなかったんだ。だからスタジオに入って、その場のインスピレーションで曲を書きながら同時進行で録音していくという、かなりスリリングな手法を取った。一方、ダンとロンドンで録った時は、あのどんよりとした曇天の下、2週間のプリプロ期間を設けて楽曲を緻密に解剖し、構築していくプロセスを楽しめた。あの時は時間に余裕があった分、プレッシャーも少なかったね。それはパートナーの差というより、純粋にバンドの置かれたタイミングの違いだったんだと思う。

“ロイエル・オーティスらしさ”とは?

——「Hickey」は、インディー・ロックの質感とLA流のポップ・プロダクションが融合した作品でしたが、その中でこだわった“ロイエル・オーティスらしさ”は何でしたか。

ロイエル:彼(オーティス)の歌声だね。

オーティス:結局のところ、ロイヤル・オーティスのフォーマットは極めてシンプルなんだ。ボーカルがあって、ギターがあって、グッド・メロディーを書く。それだけ。難解に考えすぎないように努めているよ。仮に将来、僕らがエレクトロニックなアルバムを制作したとしても、この声とフィーリングさえあれば、それは間違いなく「ロイヤル・オーティスのシグネチャー・サウンド」になるはずだからね。

——「Hickey(キスマークのあざを指す俗語)」というアルバム・タイトルは、どうやってつけたんですか。

ロイエル:トラッシー(粗野・ジャンク)でありながら、同時にロマンチックでもある……そんな相反する二面性を同居させたかったんだ。ただ、どうやってその着想に至ったのか、実は記憶が曖昧でね。あの時期はあまりに多忙で、全てが白昼夢の中にいるような感覚だったんだ。

オーティス:でも、あのタイミングであのサウンドを鳴らし、あのタイトルを掲げたことは、僕らにとってこれ以上ない“正解”だったと確信しているよ。

——特に今回の「Hickey」は、きらびやかでアップビートなサウンドの一方で、赤裸々な痛みや“何かを失う情景”が描かれたメランコリックな歌詞が印象的です。この対比は、ロイエル・オーティスというバンドの表現において不可欠なものですか。

ロイエル:まさにその通り。僕らは、サウンドは極めてポジティブでアッパーなのに、リリックを読み解くと実は深く沈み込むような悲しみを湛えている……そんなギャップのある曲に惹かれるんだ。ザ・キュアーはその最たる例だよね。一見ロマンチックなラブソングの体裁をとっているけれど、実は執着心に満ちたストーカーの視点だったりする。ポリス(The Police)の「Every Breath You Take」もそうだ。多くの人が普遍的なラブソングとして受け取っているけれど、実際はかなりダークで倒錯した内容だよね? ドン・ヘンリーの「The Boys of Summer」も解釈によってはストーカー的に聴こえるし、(ブルース・)スプリングスティーンの「Born in the U.S.A.」もみんな愛国的な曲だと思っているけど、実際はまったく逆だ。音楽的なギミックとリリックのメッセージ性でリスナーのイメージを裏切り、遊ぶ。そういう手法に、僕らはたまらなくクリエイティビティーを感じるんだ。

音楽への向き合い方の変化

——ちなみに、ロイエル・オーティスの名前を大きく広めたきっかけの一つが、ザ・クランベリーズの「Linger」のカヴァーでした。2人にとってどんな思い入れがある曲なんですか。

オーティス:純粋に、2人とも子供の頃からあの曲が大好きだったんだ。親が家で繰り返し流していたから、僕らのルーツに深く刻まれている。当時付き合っていた彼女がよく聴いていたこともあって、あの時期は自然と頭の中にあのメロディーが鳴っていたんだと思う(笑)。ただ、「Linger」は楽曲構造や演奏のニュアンスが非常に繊細で、カヴァーするには難易度が高いタイプなんだ。だからこそ、僕らはあえて装飾を削ぎ落とし、ミニマムな構成で自分たちのスタイルをぶつけてみた。その引き算のアプローチが、結果的にすごくクールな着地を見せたんだと思うよ。

——デビューから短い間でバンドを取り巻く環境は大きく変わりましたが、音楽への向き合い方に変化はありますか。

ロイエル:膨大な数のツアーとライブを積み重ねてきたことで、スタジオに入る際の視点は確実に進化したね。今は作曲の段階で、「これはライブの現場でどう響くか?」という視点を自然に持つようになった。オーディエンスを盛り上げたいのか、それとも濃密なレゾナンス(共鳴)を生んでじっくり聴かせたいのか。特に「Hickey」では、ライブでのプレゼンテーションを強く意識して制作した。ただ、次のアルバムでは、あまりライブのことは考えすぎずに、純粋に“スタジオ・ワーク”としての完成度を極めるのも面白いんじゃないかと思っている。ライブの制約に縛られず、レコーディング芸術としての美学を追求してみたいんだ」

——以前、曲づくりについて「部屋に一人で引きこもって自分自身と対話するための方法」と話していましたが、そうした自分のパーソナルな感情が、見知らぬ多くの人々のアンセムとして共有されるようになった――そのプロセスをどう感じていますか。

ロイエル:最高にエキサイティングなことだよ。僕らは、自分たちの意図を言葉で説明しすぎるのは野暮だと思っているんだ。聴いた人がそれぞれの人生を投影して、独自の解釈を持ってくれる方がずっといい。それは、僕らの音楽が彼らの無意識の領域にまで届いたという証拠だからね。誰かの中に生まれたパーソナルな感情を僕たちの言葉で上書きしたくはないんだ。

オーティス:一人ひとりが異なる意味を見出し、それぞれのイメージとつながっていく。それこそが、音楽という表現が持つ最も美しいダイナミズムだと思うから。

「hickey」

◾️ロイエル・オーティス「hickey」

https://www.universal-music.co.jp/royel-otis/

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