
前シーズンに台頭した「日常への寄り添い」「自分らしさ」といった内向的な価値観から、女性像は緩やかに外へと広がり始めている。肌見せや極端なプロポーションを抑え、幅広い年代のモデルを起用した「フェティコ(FETICO)」、自宅から一歩踏み出した前回を経て、都心を見渡す空間を舞台とした「ピリングス(PILLINGS)」。それぞれモデルを自由にウオーキングさせることで、個を立たせる日常を提示した。人とのつながりや視点の変化が、新たな広がりを生んでいる。(この記事は「WWDJAPAN」2026年3月30日号からの抜粋です)
「フェティコ(FETICO)」
DESIGNER/舟山瑛美
時を重ねる美しさを映す
成熟した女性像
「女性らしさの輪郭」をテーマに、1920〜30年代の女性像から着想を得た。テーラリングやランジェリーの要素を掛け合わせ、構築性と柔らかさを併せ持つシルエットを提示。パニエ由来のボリュームやドレープ、サテンの質感が体の動きと呼応し、時間や記憶を想起させる表現へと昇華した。特に意識したことは「着る人のイメージ」。デザイナー自身も「年齢を重ねていく中で成熟した女性にも着てほしい」と思い、服そのものの美しさを探求したという。
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