
日本ブランドの得意技の一つとも言える造形美豊かなシルエットは、女性像を示すエッセンスでもある。今シーズンはカタチを起点に、体との関係性や内面の感情にまで踏み込んだ表現が目立った。彫刻的なフォームやゆがみのある曲線、装飾と機能の再解釈を通じて、女性らしさや存在感のあり方を再定義している。単なる造形の探求にとどまらず、個の視点やメッセージを内包したアプローチが交差し、現代的なエレガンスの新たな像を描き出した。(この記事は「WWDJAPAN」2026年3月30日号からの抜粋です)
「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」
DESIGNER/大野陽平
日常着に違和感を忍ばせ
未知の美しさへ
2年ぶりのショーは「Ideal Palace」をテーマに、核であるフォルムメイキングを打ち出した。さまざまな鏡を貼り付けたような四角いショート丈のワンピースや、裾を腰の部分で持ち上げたように全身にねじれを生んだコートなど、アトリエで生まれる発想をそのまま形にしたショーピースが登場。一方で、シャツやニット、ジャケットといったリアルクローズを交えた。片目に穴をあけたキャップやワイングラスをゆがめた指輪といった小物も違和感をもたらした。
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