PROFILE: 川端康資 / ジオン商事代表兼ジェイプラス インターナショナル代表

ジュエリーブランド「オーヴ(ORV)」が登場した。同ブランドは、ジオン商事の子会社であるジェイプラス インターナショナル(以下、ジェイプラス)によるブランドだ。同社は、カナダ発ダウンウエア「マッカージュ(MACKAGE)」の輸入販売や高級スキー・ゴルフウエアのセレクトショップ「スノウ バンカー(SNOW BUNKER)」などを運営しており、「オーヴ」は、自社初のブランドになる。同ブランドでは、あこや真珠を使用し、ディテールにこだわった世代を超えて引き継げるジュエリーを提案。日常からオケージョンまで楽しめるネックレス、イヤリング、ブローチ、リングなどをそろえる。価格帯は、20万〜300万円程度で、自社ECをはじめポップアップショップを中心に販売する。ジェイプラスの川端康資代表に「オーヴ」を立ち上げた経緯について聞いた。
輸入商社のネットワークを生かしたジュエリービジネス
ジェイプラスのビジネスはアパレルの輸入販売が中心だ。川端代表は、「『マッカージュ』の輸入販売を通して百貨店や直営店の顧客といったネットワークが構築できた。そこで自社ブランドを立ち上げることにした」と話す。初の自社ブランドの商材にジュエリーを選んだ理由については、「世界で通用する日本ブランドにしたいという思い」から。「一過性のファッションではなく時代を超えて代々引き継げる価値は何か考え、ジュエリーに辿りついた。ライフタイムバリューがあるジュエリーは消費者にとって投資する対象でもある。だから、商機があると思った」と同代表。ジュエリーの主要素材であるあこや真珠は、日本を象徴する素材で環境にも優しい。日本はもちろん、中国でも人気が高く高額品が動く。「日本由来で自然で育まれるあこや真珠は、素材としてのアドバンテージが高い」。日本にはパールジュエリーの世界的なビッグネームがあるが、「オーヴ」は別のアングルからそこを目指すという。
小規模だからできる素材調達と細やかな職人技
ファーストコレクションは約50アイテム。ファッションとして楽しめるものから冠婚葬祭などのオケージョン用、ブライダルも提案。高品質のパールを仕入れ、18金またはプラチナを使用し“本物”にこだわったジュエリーをそろえる。「オーヴ」のジュエリーは、丸カンやピアスのキャッチといった見過ごされるようなディテールにこだわったデザインが特徴だ。川端代表は、「われわれの規模だからできる素材の調達と細やかな職人技を見てほしい」と話す。職人が手作業でチェーンを三つ編みにした“オーヴ デコー”をはじめ、あまり市場で見かけない直径5ミリのパールを花状に施した“ブルーム”などが代表的。「人とは違うデザインのパールジュエリーを探している人に手にしてほしい」と言う。ターゲットは30〜50代の女性中心だ。卸はせず、百貨店などのポップアップと自社EC中心に販売し、路面店出店も予定している。また、日本国内だけでなく、支社のあるアジア圏での展開も視野に入れているという。