
ナチュラル・オーガニック市場をけん引してきた日本ブランドの経営者たちの間で、“ものづくりの原点”に静かな変化が起きています。20年近くこの分野を歩んできた彼らが今、口にするのは、「怒り」ではなく「愛」や「感謝」です。コロナ禍を経て、多くの経営者が自らの内面と向き合い、モノ作りの起点をマイナスの感情からプラスの感情へとシフトしているようです。
たかくら新産業の高倉健社長は「2008年に誕生した『メイド オブ オーガニクス(MADE OF ORGANICS)』は、オーガニックを名乗りながら実際には一部の成分しかオーガニックではない製品が多いという状況への“怒り”が出発点でした。一方で19年にスタートした『だいじょうぶなもの』は、“ありがとう”のエネルギーから生まれたブランドです。これからは感謝の思いを込めて、ものづくりに取り組んでいきたい」と、「メイド オブ オーガニクス」を休止し、「だいじょうぶなもの」に集約したと語ります。
「だいじょうぶなもの」の理念は、“大切な人に「だいじょうぶ」と言える製品かどうか”という視点が軸になっています。全製品で植物由来原料を採用し、アレルギーリスクや肌への刺激にも配慮する姿勢が根底にあります。
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