「プラダ(PRADA)」は、2026年春夏メンズ・コレクションをミラノで現地時間6月22日に発表した。今季の来場者の装いで目立ったのは、バリエーション豊かなボタンダウンシャツの着こなし。ロングスリーブとショートスリーブ、グラフィカルなプリントからプレーンな無地まで、その選び方は十人十色。前ボタンを留めて一枚で着こなすか、インナーを効かせてラフに羽織るレイヤードも見受けられた。共通していたのは、どれも程よくゆとりを持たせたリラックスしたサイズ感だ。
昨シーズンのランウエイルックから踏襲した、パジャマ風のセットアップやスラックスとの組み合わせも目を引いた。今季は他ブランドのコレクションでもこの流れが見られ、パジャマスタイルが次なるトレンドの本命として浮上している。
足元は、スニーカーよりもレザーシューズが優勢で、クラシカルなローファーや、フリンジ付きのモンクストラップなど、きちんと感を添える選択が多い。一方で、35度を超える猛暑の中でもエンジニアブーツやウエスタンブーツを履きこなし、あえて季節感を無視した自由なスタイルで来場する姿も見られた。ニットウエアやレザージャケットも同様に、気温に左右されず“本能”のままにファッションを楽しむゲストの姿勢は、昨今の「プラダ」の思想と響き合っている。