ビューティ
連載 エディターズレター:BEAUTY ADDICT 第108回

単色主義が台頭? アイシャドウは“シングル”が主役に

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現在、ビューティ業界では2025-26年秋冬製品の発表会が目白押しです。その中で、シングルアイシャドウを新たに提案したり、リニューアルしたりするブランドが増えているように感じています。もちろん以前から扱っているブランドも多いので、単に私が最近気になりはじめただけかもしれません。編集部でこの話をすると、「トレンドカラーや限定色をシングルアイシャドウで提案しているケースが多いのでは」「ここ数シーズン続くミニバッグのトレンドで、化粧直しに持ち運べるシングルアイシャドウが便利だからでは」などの反応がありました。

あるブランドの製品開発者は「自分に似合う色や好きな色を理解している人が増え、好みの色をピンポイントで選びたいというニーズがある」という分析から、シングルアイシャドウを今秋冬から展開するといいます。確かに2〜5色がセットされたアイパレットは、“捨て色”と言われる使いきれない色がでてしまうケースが大半。環境面でも経済面でも、必要な色だけを求める傾向が強まっているようです。また、Z世代を中心に、「持っていること自体が楽しい」「コレクションしたくなる」ようなアイテムとしての人気も無視できません。小さなサイズ感、可愛らしいパッケージ、限定色など、シングルアイシャドウには“集めたくなる要素”が詰まっているのも事実。実際に、SNSではお気に入りのシングルシャドウをずらりと並べた写真などの投稿をよく見かけます。

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