ビューティ

ロレアル、英スキンケア「メディケイト」の過半数株式を取得

ロレアル(L’OREAL)は9日、英国発のスキンケアブランド「メディケイト(MEDIK8)」の過半数株式を取得することで合意したと発表した。買収後も欧州の中堅PEファンドであるインフレクション(INFLEXION)が少数株主として残るほか、「メディケイト」のエリオット・アイザックス(Eliot Isaacs)創業者は取締役会に留まり、経営委員会も現体制を維持する。なお、ロレアルは将来的に少数株主の持ち分の全株を取得できる権利も保持する。金額など契約条件の詳細は非公開。

ロレアルは声明で、「当社のラグジュアリーポートフォリオに、科学的裏付けと実績のあるプレミアムスキンケアブランドを加えることで、グローバルな成長をさらに加速させる」とコメント。シリル・シャピュイ(Cyril Chapuy)=ロレアル リュクス事業本部プレジデントは、「高い効果を手に取りやすい価格で提供する『メディケイト』は、当社の既存ポートフォリオを理想的に補完する」と述べた。さらに、「『メディケイト』のグローバル市場におけるポテンシャルを確信している。世界的なブランドへと共に成長していけることを楽しみにしている」と期待を寄せた。

「メディケイト」のサイモン・コーブル(Simon Coble)最高経営責任者(CEO)は、「われわれのビジョンと価値観を共有し、科学とイノベーション、そして結果重視の理念を共にする企業と力を合わせられることに大きな意義を感じている。今後はより多くの人々に革新的な製品を届けたい」と述べた。

ペプチド美容液が急成長をけん引

『メディケイト』は2009年に設立。世界の7000以上のクリニックで製品を展開している。ブランドの主力製品である“クリスタル レチナール ”は、ビタミンCと日焼け止めを朝に、ビタミンAを夜に使うという独自の“CSAフィロソフィー”を提唱する。23年に米国市場に進出し、“リキッド ペプチド アドバンスト MP セラム”をはじめとするペプチド製品が成長の原動力となった。25年の売上高は約1億1500万ドル(約164億4500万円)に達すると推定されている。

ロレアルは「メディケイト」について、「プロフェッショナルブランドの原点に忠実でありながら、欧州で最も有力なECおよび実店舗でオムニチャネル戦略を推進し進化しており、米国でも存在感を高めている」と評価している。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“カワイイ”エボリューション! 2026年春夏ウィメンズリアルトレンド特集

「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。