ミズノの2025年3月期連結業績は、売上高が前期比4.6%増の2403億円、営業利益が同20.2%増の207億円、経常利益が同10.7%増の213億円、純利益が同6.5%増の152億円と、売上高と各利益段階において3期連続で過去最高を更新した。営業利益率は8.6%(前期比1.1ポイント増)でこれも過去最高。グローバルでフットボール(サッカー)とインドアスポーツ(バレーボール、バドミントン、卓球、バスケットボール等)用品が好調で、国内は企業用ユニホームなどを手掛けるワークビジネスカテゴリーが大幅伸長した。
国内は売上高が同4.2%増の1473億円と過去最高、営業利益も過去最高だった。海外売上高は同5.3%増の930億円だった(海外売上高と前期比は資料をもとに編集部で計算)。海外売上比率は前期から0.3ポイント増加し38.7%。
カテゴリー別売上高では、野球、ゴルフ、ランニングという上位3カテゴリーが減収となったのに対し、フットボールは同15.9%増の203億円、インドアスポーツは同14.7%増の188億円、ワークビジネスは同24.1%増の142億円だった。フットボールはポルトガル代表のジョアン・フェリックス選手(ACミラン)とのアンバサダー契約、Jリーグのセレッソ大阪と新規ユニホーム契約するなどによりブランド力が向上。引き続きスパイクが中高大の部活生らに売れた。
26年3月期業績は、売上高が8.2%増の2600億円、営業利益が同8.3%増の225億円、経常利益が同7.7%増の230億円、純利益が同8.2%増の165億円を見込む。