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京都のキング、新社長にMNインターファッション前社長の木原伸一氏

東証スタンダード上場の中堅アパレルのキングは新社長に、MNインターファッション前社長の木原伸一氏(64)を内定した。6月27日の株主総会と取締役会を経て正式に決定する。

木原氏は一橋大学商学部を卒業後、1984年に三井物産に入社。ファッション畑を歩み、2007年に三井物産ファッション事業部ブランドマーケティング事業室長、11年三井物産インターファッション社長を経て、三井物産のOEM子会社である三井物産アイファッションと日鉄物産(旧住金物産)の繊維部門が合併して22年1月に誕生したMNインターファッションの初代社長を務めた。24年7月にMNインターファッション社長を退任していた。

キングは京都の名門テキスタイルコンバーターで早くからアパレルに進出し、ミセスブランドに強い。25年3月期の売上高は前期比4.6%減の81億円、純利益は同37.5%増の7億3300万円。中堅クラスの規模だが、総資産257億円に対し、純資産は224億円、自己資本比率は87.4%と盤石の財務体質で知られている。

ブランドビジネスから川上のサプライチェーンマネジメントまで、ファッションビジネスを知り尽くした木原新社長は、新規事業の立ち上げなどを指揮すると見られる。キングは2月、25年秋冬から「ピエール・カルダン」をスタートすることを発表していた。

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