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「エディー・バウアー」、新体制での都内1号店を吉祥寺に開業 今後も「年間5店を出店」

メンズアパレルの水甚(岐阜、中村好成社長)は、2023年に取り扱いを開始した米カジュアルブランド「エディー・バウアー(EDDIE BAUER)」の都内初店舗を吉祥寺にオープンした。水甚が日本の商標権を持つ米「ファーストダウン(FIRST DOWN)」との複合店で、23年10月に出店を開始してこれが9店目。路面店は初となる。「23年秋以降、売り上げは予算通りにきている。今後も年間5店の出店を目指す」(中村有孝 取締役本部長)と積極姿勢だ。

店舗面積は「エディー・バウアー」が約198平方メートル、「ファーストダウン」が約66平方メートル。JR吉祥寺駅からすぐで、近隣には、同じく米カジュアルの「エル・エル・ビーン(L.L.BEAN)」も大型店を構えている。

20〜30代の認知拡大へ

吉祥寺以外ではららぽーとTOKYO-BAY、モザイクモール港北などの大型商業施設に出店している。「21年12月までは日本法人エディー・バウワー ジャパンがブランドを手掛けており、当時からのファンである50〜60代が客層の中心。25年秋冬に向けてセレクトショップへの卸販売も行い、20〜30代の認知も拡大したい」。

23年秋冬以降の売れ筋は、米国初のダウンジャケットとして開発された“スカイライナー”(3万8500円)や、1953年にヒマラヤK2の米登山隊に提供されたダウンジャケット“カラコラム”(4万9500円)、チェック柄のネルシャツ類など。吉祥寺店では、本格的な登山家に選ばれてきたアウトドアブランドというヒストリーも柱周りで展示。ブランドとしてイメージの強いカジュアルな日常着の印象と共に、アウトドアの要素も伝えていく。

「ファーストダウン」は初の直営出店

セレクトショップへの卸を行ってきた「ファーストダウン」は今回が初の直営展開。「反応を見つつ、今後は主要都市への出店やポップアップを模索していく」。

「エディー・バウアー」は1920年に米シアトルで設立。2021年5月には、米ブランドマネジメント企業のオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP 以下、ABG)とスパーク・グループが買収。同年12月には日本の全店舗やECなど全事業を終了し、日本市場から撤退していた。伊藤忠商事が22年にABGと契約して日本市場における販売権とライセンス権を取得。水甚は伊藤忠とサブライセンス契約を締結している。

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