ビジネス

ファストリが有明本部で入社式開催 24年春は400人が入社、昨年から40人増

ユニクロ(UNIQLO)」「ジーユー(GU)」「セオリー(THEORY)」などの親会社であるファーストリテイリングは3月1日、約270人の新入社員を有明本部に迎えて入社式を行った。全国や海外への転勤可能性があるグローバルリーダー候補が中心で、4月1日には転勤のない地域正社員約130人の入社式を別途行う。2024年春の新入社員は計約400人、昨年からは約40人増加したという。

5月の大型連休前後に繁忙期を迎えるため、同社では3月入社が以前から定着している。柳井正ファーストリテイリング会長兼社長は自身の若いころの働き方などを振り返りつつ、新入社員に向けて「まずは仕事の基本を身につけること。知っていることと実際にできることは全く違う。商売の原点は現場(店頭)にある。リーダーになって人に教えられるようになるには、接客や品出し、清掃など、店舗業務の全てを最高レベルでできるようにならないといけない」と激励。「基本的なことができるようになり、相手の役に立って初めて、周囲はあなたのことを尊重し、協力してくれる。社会人として白紙であるこのタイミングに徹底的に学んでください」と続けた。

新入社員代表としては、ユニクロ ベスタ狭山店配属の浅野菜乃佳さん(24歳)と、昨年9月に入社し、日本の人事部でインターンシップ担当をしているというインド出身のアーシェイ・バルマさん(25歳)が登壇。「ユニクロが掲げる、世界で最も愛されるグローバルブランドになるという目標に向けて、目の前のお客さまの役に立ち、仲間と協力しあっていきたい」(浅野さん)、「入社説明会で聞いた“グローバルワン、全員経営”という考え方に共感した。異なる国で育ってきた仲間とチームになり、1つの目標に向かうことにやり甲斐を感じている」(バルマさん)などと挨拶した。

同社は昨年の新入社員から、初任給をグローバルリーダー候補で30万円にアップしている(それ以前は25万5000円)。それについては、「企業理念に共感して入社したので(初任給アップが)直接的な入社の決め手ではないが、上がった分は家族に旅行やディナーをプレゼントしたい」といったコメントが新入社員から出た。

同社は3月1日、主に26年卒業生に向けた各種インターンシッププログラムの詳細も公表した。各国から40〜50人の学生を日本に集めて英語で行う6日間のグローバルマネジメントプログラム(7月下旬〜8月上旬実施予定)や、日本の学生を海外拠点に約1週間受け入れるグローバルスタディプログラム(25年1月実施予定)などがある。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。