ファッション

大賞は「マメ クロゴウチ」の黒河内真衣子 2023年の毎日ファッション大賞

毎日新聞社は8月28日、第41回の毎日ファッション大賞に「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」の黒河内真衣子デザイナーを選んだことを発表した。新人賞・資生堂奨励賞には、Synfluxの川崎和也代表取締役CEOを、長らくファッション業界に貢献した人や団体に贈る鯨岡阿美子賞には栗野宏文ユナイテッドアローズ上級顧問を選出。話題賞には、大谷翔平効果で盛り上がった高級時計ブランド「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」と、俳優でアーティストののん、さらに文化学園に特別賞を贈った。

黒河内デザイナーは、三宅デザイン事務所を経て2010年に自身のブランドを設立。日本の産地で生み出す素材にこだわるリアルクローズが高い評価を得て、すでに14 年(第32回)の毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞を受賞している。今年は、東京・青山に自身初の旗艦店をオープン、また太宰府天満宮仮殿の御帳と几帳のデザインを手掛けるなど、多方面で活躍している。21年から続く「ユニクロ(UNIQLO)」との協業でも多くのファンを獲得。時代を担うデザイナーの一人としてキャリアを築いている点が評価された。

川崎CEOは、慶應義塾大大学院を卒業後、19年にSynfluxを設立。AI(人工知能)や3Dなど最先端のデジタル技術を活用し、持続可能なファッションのための次世代デザインシステムを創り出してしている。AIとアルゴリズムを使って開発した「アルゴリズミック・クチュール」は、型紙データを自動生成。布の廃棄を最小限に抑えた製造に加え、着る人のサイズや好みに合った衣服の設計が可能とする。自らの肩書を「スペキュラティブ(思索的な)・ファッションデザイナー」とし、ファッションの未来を長期的スパンで見つめる。

栗野顧問はユナイテッドアローズの創業者の一人で、バイヤーやディレクター、ファッションジャーナリストとして活躍。ファッション界のカリスマ的存在として国内外で影響力を持っている。また自身の経験から得た知見やネットワークを若手デザイナーに提供し、長年にわたって後進の育成にも力を入れている。

「グランドセイコー」は1960年の誕生以来、世界に誇る技術力に加え、日本ならではの美しさと品格でラグジュアリーブランドに成長。日本はもちろん、海外でも支持されている。6月には国内最大の旗艦店「グランドセイコーフラッグシップブティック」を銀座並木通りにオープンした。のんは、マルチな才能を発揮して多方面で活躍。ファッション分野ではアップサイクルブランドやグッズブランドを立ち上げ、展示会など積極的に取り組んでいる。また昨年10月の「渋谷ファッションウィーク」では、文化服装学院の学生が手掛けたドレスを着用。30歳を迎えた今年の7月には新聞広告で肩書改定を発表し、作り続け、歌い続ける決意を表明した。

文化学園は1923年、日本初の洋裁教育の各種学校として設立。今なお日本のファッション教育の中心的役割を果たし、今年100周年を迎えた。業界に輩出した卒業生は40万人に及び、コシノヒロコや山本耀司、皆川明ら、多くのデザイナーやクリエイターがその名を連ねている。

受賞者インタビューを含む特集記事は、「毎日新聞」の9月12日付朝刊に掲載予定だ。

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