連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY

「安い」以外の付加価値創出を目指すオフプライス業態【エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY】

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※この記事は2023年05月24日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

前回のお手紙に続いて、サンフランシスコのお話です。

アメリカ、特に西海岸の街に出張して驚くのは、オフプライスストアが街の一等地にあることです。サンフランシスコでも、ブルーミングデールズとノードストロームが入店する一等地のビルの隣には、ノードストロームのオフプライス業態「ノードストローム ラック」、その隣にはサックス・フィフス・アヴェニューの「サックス・オフ」がありました。確かロサンゼルスもこんなカンジなんですよね。リサーチがてら入店してみるとノードストロームの場合、「ラック」には人がいるけれど、本丸はガラガラ(平日のお話)。サックス・フィフス・アヴェニューには入店できませんでしたが、こちらも本丸とオフプライス業態は徒歩数分の至近距離にあります。プロパー業態への影響がないはずはないでしょう。

個人的には、アウトレットやオフプライス業態は、あんまり都心にあるべきではないと思っています。特に両者に大きな違いがない場合(そりゃ最新の商品の有無とかサービスに大きな違いはあると思いますが、その違いを常時「大きい」と認識する消費者は、そんなに多くないと思っています)、消費者は価格で選んでしまうからです。

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