ファッション

「シンゾーン」が表参道に旗艦店 「ファッションとウェルフェアの架け橋を目指す」

「シンゾーン(SHINZONE)」は5月18日に、新たな旗艦店を東京・表参道にオープンする(東京都渋谷区渋谷4-1-18 南青山ノグチビル1階)。かねてより、注力している福祉の取り組みを発信する拠点として「ファッションとウェルフェア(福祉)の架け橋となる店舗を目指す」と染谷裕之代表。

店舗面積は114平方メートル。「デニムに合う上品なカジュアルスタイル」をコンセプトに、セレクトとオリジナル商品で構成するウィメンズウエアと雑貨を取り扱う。同店では、別ラインで展開してきた古着を多くそろえている点も特徴だ。店内は、長年ブランドが軸としてきた“ミッドセンチュリーモダン”のテイストは残しつつ、環境に配慮した店舗設計にこだわったという。その象徴として、需要が減少しているという京都の北山丸太を内装のメイン素材に使用した。

「売り上げはコロナ禍でも順調に推移してきた」といい、22年7月期は売上高19億円。今期は21億円を見込む。染谷代表は「今後さらに成長していくためには、今までと同じことをしていてはダメだと思った。これまで注力してきたデニムに合う商品開発や接客でのおもてなしに加えて、まだまだ着手している企業が少ないファッションと福祉をつなげる取り組みを強化していく。ファッションの力で福祉の業界を盛り上げ、結果として広く一般の人々にブランドを知ってもらうきっかけにもなるはずだ」と話す。

2022年には一般社団法人いちご言祝ぎの杜を設立し、児童福祉施設の子どもたちの支援に取り組んできた。同店が入居するビルに構えるオフィスでは、子どもたちの七五三や成人式をお祝いするなどといった活動を続けている。同店の試着室のカーテンには、里親里子の人たちに向けたワークショップで制作した刺しゅうを施したり、提供するハーブティーのパッケージデザインには、子どもたちが描いたイラストを採用した。「将来的には、退所者やケアリーバー(社会的養護のケアから離れた子ども・若者)の就労支援・雇用についても同店から業界全体に働きかけていく」。

「シンゾーン」は、2001年に創業。ルミネ新宿店、ルミネ横浜店、ルミネ有楽町店、札幌店の全5店舗を運営する。なお、旧表参道店は3月に閉店した。

■Shinzone 表参道本店
オープン日:5月18日
時間:月〜土 12:00〜20:00 / 日 12:00〜18:00
住所:東京都渋谷区渋谷4-1-18 南青山ノグチビル1階

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