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伊勢丹新宿本店、31年ぶりに最高売上高を更新 高級ブランド売れに売れる

 三越伊勢丹は3日、国内百貨店事業の3月度売上高速報を発表した。23年3月期通期では速報値ではあるものの、伊勢丹新宿本店の売上高が1991年度に記録した年間の過去最高実績を更新した。

 同社によると、91年度の伊勢丹新宿本店の売上高は「3000億円超」。同年は国内百貨店業界全体の売上高が9.7兆円となりピークを迎えた時期でもあったが、当時の数値を上回ったことになる。

 伊勢丹新宿本店は、コロナ禍の収束とともに富裕層消費を追い風に、22年4月以降は月次売上高が11カ月連続でコロナ前(18〜19年)の水準を上回った。外商販売の戦略的な強化が実を結び、ラグジュアリーブランドや宝飾品などの高額品が売れている。

 3日に発表した3月の売上高速報も、前年同月比24.8%増と2ケタ増の好調を維持した。免税売上高に関しても18年同月比29.1%増と、中国客が戻らない中ですでにコロナ前を大きく上回る。

百貨店5社の23年3月度は1〜2割増収

 国内百貨店主要5社の前年同月と比較した3月度売上高は、三越伊勢丹が22.9%増(19年3月比で9.2%増)高島屋が9.1%増(同5.7%増)、大丸松坂屋百貨店が18.0%増、(同5.7%減)、そごう・西武が9.7%増(同6.2%減)、阪急阪神百貨店が20.8%増(同約6%増)。おしなべて前年実績から1〜2割程度の増収だが、19年実績には届かない百貨店もある。阪急本店は3カ月連続で月次売上高の過去最高を更新した。

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