ファッション
連載 今週の特集お届け隊

ランニングの魅力と可能性を探る 「今週の特集お届け隊」2023年2月27日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2023年2月27日号からの抜粋です)

美濃島:コロナ禍以降、スポーツ機運が高まり、パフォーマンスランニングが軒並み好調です。そこで今年のラン&フィットネス特集では、ランにフォーカスし、業界人のランニングの取り入れ方やスポーツメーカーの戦略を聞きました。

林:ランニングは、一人でコツコツとやるスポーツだったけれど、走る姿だけでなく、走った距離やコースなどをデジタルで記録して、SNSなどで他の人に共有できるようになって、楽しみ方が変わった。一人で走っているけれど、みんなと繋がっている感じが持てて、デジタルと相性のいいスポーツの1つだね。

美濃島:シンプルな運動なので、記録もシェアしやすいですし、僕も知り合いの記録を見て、励みにしたりしています。

林:それからサッカーやテニス、野球はスーパースターがいるけれど、ランニングは、選手の名前がほとんど出てこない。“自分が主人公”なスポーツでもある。

美濃島:ランナーで有名なのは、箱根駅伝の学生チームですかね。取材でプーマ ジャパンの萩尾孝平社長が、「駅伝を6時間もテレビ中継して、みんなで見て楽しむのは日本くらいだ」と語っていて、そのエンタメ性にも改めて気付きました。

林:選手がはくシューズまで話題になる大会はほかにないし、スポーツメーカーがこぞってマーケティング予算を投下していることを考えると、日本では箱根駅伝がランニングの頂点かもしれないね。

美濃島:ランニングはシューズさえあればできるスポーツですし、生涯スポーツになり得ます。そういう点ではアシックスはエリートランナーからビギナーまで幅広い層をターゲットに、プロダクトだけでなく、データ計測やトレーニング提案など、包括的にアプローチしている点に共感します。昨年には「ランネット(RUNNET)」を運営するアールビーズを買収し、オリジナルイベントも計画しているそう。日本は市場に独自性があるので、幅広い層が楽しむことで、ここだけのカルチャーができるかもしれません。

林:美濃島くんも大会に出るんだよね?

美濃島:3月にパリで初めてハーフマラソンを走ります。昨日8㎞走っただけで、もう膝ガクガクなのですが(苦笑)。チャレンジしてきます!

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