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2023年の開業&閉店まとめ 新しいヒルズ開業から老舗百貨店閉店まで

 2023年に開業する主な商業施設と閉店する主な商業施設を下記にまとめる。1月には東京・渋谷区で長年親しまれてきた東急百貨店本店が56年の歴史に幕を閉じ、27年の複合施設開業に向けた再開発に入る。東京・港区では六本木ヒルズに続くようなスケールの大きな街づくりが進行する。

「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」が閉館(1月15日)

 三井不動産は1999年に神戸市郊外に開業したアウトレットモールを一時閉館する。隣接地も含めた施設の一体的な建替え計画に伴うもの。店舗面積2万8000平方メートルに約130店舗が営業している。2月から解体工事が始まり、その後、隣接地とともに再開発されて24年度中に新しい商業施設としてオープンする。建て替え後の新しい商業施設は延べ床面積で2倍にスケールアップし、物販・飲食の充実だけでなく、レジャーなどの要素も加わる見通し。

「羽田エアポートガーデン」が全面開業(1月31日)

 羽田空港で国際線が発着する第3ターミナル直結の場所に住友不動産が開発した複合施設が全面開業する。全1717室のエアポートホテル、展望天然温泉、イベントホール・会議室、商業施設、バスターミナルで構成される。20年の開業予定だったが、コロナで延期になっていた。商業施設には国内外の旅行客やビジネス客を対象にした物販や飲食など80店が入る。ホテルや展望天然温泉などの一部は既に12月21日に先行開業している。

「東急百貨店本店」が閉店(1月31日)

 東急百貨店本店は1967年に開業し、89年にはBunkamuraが併設された。ラグジュアリーブランドを集積した構成と、高級住宅地である渋谷・松濤を背にするロケーションから近隣の優良顧客に支持を得て、外商セールスも強みとしてきた。

 跡地は、東急、東急百貨店、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトングループにより設立された投資会社Lキャタルトンの3社が再開発を進め、27年に地上36階・地下4階の新ビルが完成する予定。新ビルには宿泊施設や商業施設が入る。ホテルは超高級ホテル「ザ・ハウス・コレクティブ」の日本初進出が発表されたが、商業施設の中身についてはまだ明らかにされていない。東急百貨店は特選売り場など一部を渋谷ヒカリエに移す。

「津田沼パルコ」が閉店(2月28日)

 千葉県習志野市のJR津田沼駅前で1977年7月から営業する津田沼パルコが営業を終了する。近隣の商業施設との競合が激しくなる中、テナントの売り上げは30年前をピークに減少傾向が続いていた。運営するパルコは、建物の賃貸借契約満了を機に撤退を決めた。70年代には周辺にイトーヨーカ堂、丸井、高島屋、ダイエーなどが相次ぎ出店して「津田沼戦争」と呼ばれる激戦区だった。跡地の利用は未定。16年には千葉パルコが閉店しており、これで千葉県内からパルコがなくなる。

「東京ミッドタウン八重洲」が全面開業(3月10日)

 東京駅八重洲口の駅前に、バスターミナルや商業施設、オフィス、ホテルなどで構成する複合施設として開発された。開発・運営の三井不動産にとって六本木、日比谷に続く3つ目の東京ミッドタウンになる。すでに22年9月にバスターミナルや一部店舗が先行開業している。東京駅と直結する立地であり、交通の要所として国内外から多くの人が行き交う。1〜4階には再開発前にこの場所にあった中央区立城東小学校が入っている。

 3月10日のグランドオープン時には、低層部の商業エリアに「CFCL」「ジェラートピケ オム」「ホソオ(細尾)」などが入る。40〜45階の高層部には日本初進出の超高級ホテル「ブルガリホテル東京」が入ることも話題だ。ツイン・ダブルルームを中心に、ラグジュアリーなスイートから最高峰のブルガリスイートまで、さまざまなタイプを取り揃えた98部屋の客室があり、VIP客をもてなす。

「シミントひろしま」が開業(3月31日)

 広島市中心部の旧広島市民球場跡地の再開発によってできるイベント広場の商業施設。イベント広場を取り囲むように物販と飲食店の8棟を配置する。再開発はNTT都市開発、広島電鉄、大成建設などが手がける。テナントは1月に発表予定。旧広島市民球場跡地整備等事業は広さ約4.7ヘクタール。多様なイベントできる空間や憩いの場となるオープンスペースが整備される。広島城や原爆ドーム、広島バスセンターなどに囲まれた中央公園の一角にある。市民球場の跡を次ぐ空間であり、市民と共ににぎわう空間ということで「シミント」の名がつけられた。

「東急歌舞伎町タワー」が開業(4月14日)

 東急および東急レクリエーションが東京・新宿で開発を進める地上48階・地下5階のビルにホテル、映画館、劇場、ライブホール、店舗などが入る。14年まで営業していた映画館の新宿ミラノ座の跡地で、その系譜を引き継いでエンターテイメントのコンテンツを充実。インバウンドを含めて広域から集客する施設を目指す。

 17~47階には東急ホテルズが運営するホテル&レストランの「BELLUSTAR TOKYO」(39~47階)と「HOTEL GROOVE SHINJUKU」(18~38階)、9~10階に東急レクリエーションの映画館「109シネマズプレミアム新宿」、6~8階にTSTエンタテイメントが運営する劇場「THEATER MILANO-Za」、1~4階にTSTエンタテイメントによるライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」がそれぞれ入る。地下1階には、羽田空港と成田空港直通のリムジンバス乗降場を設ける。

「三井ショッピングパーク ららぽーと門真」「三井アウトレットパーク 大阪門真」が開業(4月)

 三井不動産が大阪府門真市に「ららぽーと」と「三井アウトレットパーク」の複合型ショッピングセンターを開業すると発表した。プロパーのSCとアウトレットのSCの併設は同社では初めて。店舗面積6万6300平方メートルに計250店舗が入る。3層の建物の主に1階と3階をららぽーとにし、2階の三井アウトレットパークを挟む格好になる。アメリカのファッションブランド「フォーエバー21」の日本再上陸1号店が話題になりそうだ。

「ジ アウトレット湘南平塚」が開業(春)

 イオンモールが運営するアウトレットモール業態で、広島、北九州に続く3施設目となる。当賃貸面積は3万3000平方メートル。神奈川県の湘南エリアでは初の本格的アウトレットモール。東名高速、新東名高速などのインターチェンジからも近く広域から集客する。地元のサッカーチーム・湘南ベルマーレ監修によるフットサルコートやクラブハウスも設置する。

「麻布台ヒルズ」が開業(年内)

 森ビルが東京都港区で建設する。東京タワーに近い約8万1000平方メートルのエリアを再開発し、複数のビルを建て、高級ホテルや商業施設、オフィス、予防医療センター、インターナショナルスクールなどで構成する。中心となる高さ330メートルのビルのこの時点では、大阪のあべのハルカスを抜いて日本で最も高いビルになる。

 同じく森ビルが運営するアークヒルズに隣接し、六本木ヒルズと虎ノ門ヒルズの中間に位置する。商業施設の内容は明らかになっていないが、150店舗が入って営業面積は2万4000平方メートルの規模となる。森ビルが「ヒルズの未来形」として注力しており、さまざまな面で注目を集めている。

「京都高島屋S.C.」が開業(秋)

 高島屋京都店の隣接地で工事中の区画を専門店ゾーンにし、2023年秋に百貨店と専門店で構成する商業施設「京都高島屋S.C.」としてオープンする。

百貨店ゾーンと専門店ゾーンは地下1階〜地上7階までの8フロアで接続。百貨店ゾーンは5万2000平方メートル、専門店ゾーンは1万3000平方メートルで、合計6万5000平方メートルの商業施設になる。百貨店ゾーンと専門店ゾーンの併設では、玉川高島屋S・C、タカシマヤタイムズスクエア(新宿)、日本橋高島屋S.C.などの実績がある。


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