ファッション

「バレンシアガ」が舞台衣装を提供 カート・コバーンを着想源とした映画のオペラ版で

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、英ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)の小劇場リンバリー・シアター(Linbury Theatre)で上演された「ラストデイズ(Last Days)」の衣装を提供した。ロイヤル・オペラ・ハウスが[IK1] ファッションブランドと提携するのは初めて。

 同作品は、2005年に公開された、映画監督のガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant)による同名の作品をオペラ化したもの。1990年代の音楽シーンをけん引したロックバンド、ニルヴァーナ(NIRVANA)のフロントマンで94年に突然自死したカート・コバーン(Kurt Cobain)の人生に想を得て、架空の若きロックスターの最後の日々をつづっている。さらに今回のオペラは、カートが作詞・作曲したニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット(Smells Like Teen Spirit)」のミュージックビデオの冒頭部分にインスピレーションを受けているという。

 デムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターは、脚本を担当したマット・コプソン(Matt Copson)=ディレクターと、「バレンシアガ」のキャンペーンビジュアルなどで撮影とスタイリングを手掛けた、衣装担当のパトリック・ウェルド(Patrick Welde)と組み、8人の出演者の衣装を制作。リメイクしたオーバーサイズのデニムや毛足が長いふわふわのグリーンコートといった「バレンシアガ」らしいシルエットのウエアに、重いシルバーのチェーンネックレスなどを合わせた。
 
 コプソン=ディレクターは、「『バレンシアガ』による衣装は今回のステージにピッタリはまっていた。デムナの作品には、普遍的な原型に対する疑問や歪み、モードとストリートが共存するオルタナティブの美学、破壊的で詩的な90年代のレガシーが含まれている」とコメントした。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2024-25年秋冬のトレンド総まとめ 鍵は「退屈じゃない日常着」

4月15日発売の「WWDJAPAN」は、毎シーズン恒例のトレンドブックです。パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、そして東京の5都市で発表された100以上のブランドから、アイテムや素材、色、パターン、ディテール、バッグ&シューズのトレンドを分析しました。豊富なルック写真と共にお届けします。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。