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「べき論に固まらず、新しいユナイテッドアローズへ」 松崎社長が語る新たなステートメント策定のねらい

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 ユナイテッドアローズはこのほど、新たなコーポレートステートメントを発表した。松崎善則社長執行役員CEOは、「服への愛を軸に据えながら、新しいユナイテッドアローズであり続ける決意表明」と位置付ける。今一度目指す方向性を明確にした同社が、強化するのはサステナビリティの取り組みだ。「サーキュラリティー」「カーボンニュートラル」「ヒューマニティー」を3大テーマに目標値を公表。このほど刷新したコーポレートサイトでは、進捗状況も積極的に発信してくという。

WWD:ステートメント策定に着手した理由は?

松崎善則社長執行役員CEO(以下、松崎):長引くコロナ禍で、さまざまな角度からお客さまに伝えるべきことは何か社内で議論した。お客さまはもちろん、ステークホルダーの皆さまに向けて改めて自分たちの活動指針のようなものを発信したいと思っていた。

WWD:「真心と美意識をこめてお客様の明日を創り、生活文化のスタンダードを創造し続ける。」という既存の理念ではカバーしきれない何かがあった?

松崎:理念は変わらず根幹にあるが、「お客様の明日を創る」ために自分たちを鼓舞するワードで、もう少し具体的な行動指針を持ちたいと思った。コロナ禍で社内外の人から、「服以外の事業を始めたほうがいい」といった意見もいただいた。しかし、自分たちの軸は、「まず、服が大好きな集団である」こと。今後新たに生まれる事業につなげていくためにも大事にすべきものを文章化した。最終的には、自分たちやお客さまがこれまでと違う生活や新しいファッションに一歩踏み出すお手伝いをしていくという決意表明だ。

WWD:「いままでのユナイテッドアローズに、これからのユナイテッドアローズは、負けたくないから」という文で締めくくられているが、今までのユナイテッドアローズにあって、今のユナイテッドアローズにはないものは?

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