ファッション

「ナイキ」「プラダ」など十人十色のモードなスニーカーコーデ ファッショニスタ10人の愛用する一足を調査

 スニーカーは今やトレンドというより、ファッションには欠かせない定番アイテムとなった。誰でも取り入れやすいカジュアルさゆえに、コーディネートがどうしても一辺倒になってしまうという人も多いはず。今回はそんなアクティブなアイテムをモードに着こなすコツを、ファッション業界のさまざまなジャンルで活躍する10人に披露してもらった。

土岐ひろみ/スタイリスト
「ナイキ」×「ユニオン」の“コルテッツ グレイン”

 「ユニオン トーキョー(UNION TOKYO)」で最近ゲットした「ナイキ(NIKE)」と「ユニオン」による“コルテッツ グレイン(CORTEZ GRAIN)”。日本にはあまりない絶妙な配色に惹かれました。“コルテッツ”はスリムなシルエットなので、服とも合わせやすいんです。スニーカーを合わせる時のポイントは、フラットソールでスタイルが悪く見えないよう、インソールを使うのがおすすめ。スニーカーは、“背景があるもの”。だからこそ、履き方を間違えたくないし、どの一足も自分のモノにしていきたいですね。

KAZUKI/アートディレクター
「アレキサンダーワン」の“スタジアム スニーカー カーフ”

 昨年「アレキサンダーワン(ALEXANDERWANG)」の店舗で出合った“スタジアム スニーカー カーフ(STADIUM SNEAKER CALF)”は、そのデザインや機能性に一目惚れ。コロナ禍で足が外へなかなか出向かなかった私を、「ここからまた頑張ろう!」と鼓舞してくれた一足です。PVCで包み込んだアッパーにはレザーが施され、ストリートとハイエンドを融合させたブランドらしいデザインがお気に入り。はっ水コーティングもされているので、雨の日でもガシガシと履けるんです。スニーカーに合わせて、パンツも同じブランドを選んで統一感のある着こなしにしました。

Sachi /「シマ(SHIMA)」クリエイティブ・スタイリスト
「プラダ」のスニーカー

 スニーカーに限らず、私の中で靴はアクセサリー。いつものスタイリングの幅を広げてくれ、ファッションを彩ってくれる要のような存在です。今回は、オールホワイトのコーディネートに、「プラダ(PRADA)」のスニーカーを合わせてみました。この定番シリーズのシンプルさとボリューム感がお気に入り。サラッとしたスタイリングのアクセントとして取り入れることが多いです。合わせるときに気をつけているポイントは、ラフになりすぎないこと。カジュアルなアイテムなので、清潔感のある着こなしを大切にしています。

山内聡美/フォトグラファー
「サカイ」×「ジャンポール・ゴルチエ」×「ナイキ」の“ヴェイパーワッフル”

 フォトグラファーという仕事柄、ほぼ毎日スニーカーを履いています。ここ数年、トレンドとされてきましたが、私の中では常にスタンダートなアイテムです。この“ヴェイパーワッフル(VAPOR WAFFLE)”は、姉からのプレゼント。普段のシンプルな着こなしのポイントとなる華やかなデザインや、ボリューム感が魅力のポイントです。身長が低いので、履くときに気をつけているのは全体のバランス感。カジュアルになりすぎないように、どこかにジュエリーを合わせて、大人の要素を取り入れるように意識しています。

小島紗希/フリーランスPR、ヘアメイク、「アニヴェン(UNEVEN)」ディレクター
「トモ アンド シーオー」のスニーカー

 5、6年ほど前から愛用している「トモ アンド シーオー(TOMO & CO)」のスニーカーは、デザイナーのトモさんから誕生日プレゼントでいただいた大切な一足。素材感や、グリーン×ブラックの落ち着いた色味が好みです。存在感のあるデザインなのに、カジュアルになりすぎないので、シンプルな服装によく合わせています。今回は、「ガブリエラ コール ガーメンツ(GABRIELA COLL GARMENTS)」のシルクワンピースに、メガネとシューズを合わせて、きれいめのアイテムにひと癖加えたスタイルにしました。スニーカーは、着こなしの幅が広がるアイテム。モードな服を、自分らしく着崩すためのスパイスのような役割です。

中川萌/「ディスコ(DISCO)」ネイルアーティスト
「ホカ」の“ボンダイ6”

 男友達が履いているのを見て気になった「ホカ(HOKA)」の“ボンダイ6(BONDI 6)”。ボリューミーなソールや、オールブラックでモードなアイテムとも相性のいいところが気に入っていて、かれこれ4年ほど愛用しています。クッション性もあるので、どんなに歩いても疲れにくいのも好きなポイントです。今回はサテン素材のワンピースをメインに、オーバーサイズのベストとシューズを合わせて、アクティブさを加えました。スニーカーを合わせるときは、カジュアルにまとまりすぎないよう、アイテムでバランスを取ることや、適度な肌見せで抜け感を作るようにしています。

大平かりん/エディター
「アディダス バイ ラフ・シモンズ」の“オズウィーゴ”

 大好きで何足も持っている「アディダス バイ ラフ・シモンズ(ADIDAS BY RAF SIMONS)」の“オズウィーゴ(OZWEEGO)”シリーズ。2018年頃、発売時に購入してから長く愛用している一足です。アッパーとソールではっきりと切り替わるカラーや、近未来的な形とボリューミーなシルエットに心惹かれました。私にとってスニーカーは、スタイリングにストリートとナード感をプラスできるアイテムなので、全体の外しとして取り入れています。仲良しのスタイリストである小川夢乃さんが監修した花柄のサロペットを主役に、タンクトップと足もとのピンクを効かせたコーディネートにまとめてみました。

與賀田 真理央/「エコード ユーズド&ビンテージ(ECHORD used & vintage)」 ディレクター・バイヤー
「コンバース コンズ」の“ワンスター”

 私にとって、スニーカーはベーシックなアイテムで、自分のスタイルを作るのに欠かせません。10代のころから「コンバース(CONVERSE)」の“オールスター(ALL STAR)”が好きで、よく履いていました。当時から“ワンスター(ONE STAR)”も愛用していたのですが、「私はスケーターじゃないし!」というこだわりで、「コンバース コンズ(CONVERSE CONS)」の“ワンスター”を選ぶようになったのは20代後半からです(笑)。ローテクすぎないデザインや、スケーター仕様にアップデートされた履き心地が気に入っています。思いっきりカジュアルな着こなしにすることも多いのですが、気分を変えてパンクでモードなセットアップの外しとして合わせてみました。

寺沢美遊/フォトグラファー
「ナイキ」の“エアリフト”

 「ナイキ」の“エアリフト(AIR RIFT)”は新作が出るたびに欠かさずチェックし、高校生のころから愛用しています。暖かい季節になるとつい履きたくなるので、私の中では夏へのスイッチを入れてくれるようなアイテムです。自宅には常に5足ほどストックしていて、ローテーションで履いています。仕事柄、毎日のようにスニーカーを身につけていますが、足袋のようなディテールは足に力が入りやすく、現場でも大活躍。洗練されたデザインなので、どんなアイテムともなじみやすいのが好きなポイントです。サラッとしたスタイルにも、自分らしさを添えてくれる相棒のような存在ですね。

吹上めぐみ/「ジジナ&コモンプレイス(GIGINA & COMMONPLACE)」ディレクター
「ミサキオカベ」の“ジュエリー ハイ シューズ”

 スニーカーは、最高にリラックスしたモードなアイテム。お店でも取り扱っている「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」の“ジュエリー ハイ シューズ(JEWELRY HIGH SHOES)”は、4年ほどリピート買いしている一足です。存在感たっぷりなのに、スタイリングにほどよく抜け感を作ってくれるところが気に入っています。今回は「ユリアホイヤー(JULIA HEUER)」のワンピースにも合わせてみました。構築的なシルエットのワンピースには、ヒールではなくあえてスニーカーを合わせ、足もとをヌーディーに仕上げることで、エッジィなムードをプラス。全体の足し引きを計算しながら、ギャップを感じられる着こなしを心掛けています。

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