ちふれホールディングス(HD)は、百貨店が主販路のカウンセリング化粧品ブランド「ヒカリミライ(HIKARIMIRAI)」からグループ初となるシワ改善美容液“リンクル イノベーション セラム”(20g、税込6930円)を12月に発売し、約2カ月で2万本以上を売り上げた。9月に発売し、1カ月で約6000個を販売した“コントラスト クッション ファンデーション”(全3色、同3520円)も販売好調を継続。うまくニーズを捉えたヒット商品がけん引している。(この記事は「WWDJAPAN」3月7日号に加筆しています)
“リンクル イノベーション セラム”はシワの改善だけでなく、美白や肌荒れ予防にも効果が期待できる有効成分としてナイアシンアミドを配合。「マスク着用が常態化する中で、必要とされているのは目元や口元ケアだけに限らない。お客さまが日々抱える肌悩みに寄り添った結果だ」(同社広報)とヒット要因を分析する。発売前から来店顧客に対し、「美容部員が商品の魅力を丁寧に説明して予約販売につなげた」ことも好調に寄与した。ミューズの藤原紀香を起用したテレビCMも認知拡大を後押しした。
今後の課題は20〜30代の若い年代への訴求だ。主力の「ちふれ」は3月1日以降、パウダーファンデーション類を順次リニューアルしている。従来製品を踏襲したシンプルなデザインだけでなく、特別感のあるデザインをあしらったパッケージも用意することで、「20 代前半の『ちふれ』を使っていただいたことのない若いお客さまにもアプローチする」という。
オーガニックコスメブランド「ドゥーオーガニック(DO ORGANIC)」は3月1日にブランド初の美白化粧水“エクストラクト ローション ラディアント”(120mL、税込5500円)と美容液“リプレニッシング セラム ラディアント”(30mL、税込8800円)を発売。サステナブルな原料と使い心地の両立にこだわった。「(若い層を中心に)環境配慮への意識が高まっている中、共感・関心を集められる製品開発が一層必要になる」。