ファッション

リセール文化が根付いているアメリカ

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 まだ着られる服を捨てることに罪悪感があるわりには、購買意欲も普通以上にある私は、以前からリセールを定期的に利用していた。売る側としても、10年くらい前まではマンハッタンにある日系のリセールショップに、その後は地元ブルックリンのショップに持って行ったりしていた。電話でアポを入れ持って行き、一点ずつ値段をつけてもらうシステム。「シャネル(CHANEL)」などは即売れるものの、若手デザイナーのアイテムは売れても大した額にはならない。リセールに行くと、市場での本当の人気を目の当たりにする。業界で話題かなんて、店頭では関係ないからだ。

 アメリカにはもともとリセール文化が根付いており、ビーコンズ・クロゼット(BEACON’S CLOSET)やバッファロー・エクスチェンジ(BUFFALO EXCHANGE)といった古着店があちこちにあるほか、スリフトストア(非営利団体によるチャリティーショップ)もたくさんある。しかし、一度着た服の売り買いが大きく進歩したのは、ラグジュアリーブランドの中古品を扱うECサイトで実店も持つザ・リアルリアル(以下、TRR)や、中古衣料ECのスレッドアップ(THREDUP)が登場してからだろう。スレッドアップが、まるでスリフトストアのようにゴミの山からキラッと光る一点を探す感覚だとすれば、TRRは欲しいものが必ずあるセレクトショップで買い物をするような気分だと言える。

【米人気リセールEC企業】

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