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リセールECの米「スレッドアップ」が上場 新品を買うときのような喜びを古着にも

 中古衣料ECの米スレッドアップ(THREDUP)は26日、ニューヨークのナスダック・グローバル・セレクト・マーケット(NASDAQ Global Select Market)に新規上場した。14ドル(約1500円)で公開し、終値は約1.5倍の20ドル(約2100円)。これにより、スレッドアップの時価総額は18億ドル(約1900億円)となった。

 スレッドアップは2009年に創業。ファッション産業による環境負荷の軽減を目標に、中古品売買の手間とリスクを効率化したオンライン転売システムを持つ。自社サイトでは3万5000ものブランドを取りそろえ、最大90%オフの価格で販売。パッケージにもこだわり、手元に商品が届いた時の喜びが新品同様となるよう気を配ったサービスを提供している。米百貨店のメイシーズ(MACY'S)やJ.C.ペニー(J.C.PENNY)とパートナーシップを結び、売り手と買い手の橋渡し役を通して循環型ファッションの定着を目指す。

 ジェームス・ラインハルト(James Reinhart)最高経営責任者兼共同創業者は、「新品を売ることが主流のファッション業界に新しいカテゴリーを構築するためには多大な時間を要する。われわれはこの10年間、消費者の行動に変化を呼びかけ、どのように業界を革新できるかを理解してもらうことに重きをおいた。これからの10年、新品の商品は長く使われることを前提に、より品質と価格の高いものが増えると考えている。そうしたビジネスによって中古品も増えるだろう。何か変化を起こすためには、マインドのシフトは必須だ。目先のことに対処するだけでなく業界の全体の傾向を抑え、消費者と市場に新しい提案を続けたい」と語った。

 パトリシア・ナカシュ(Patricia Nakache)会長は、「創業以来、1億点を超える中古衣料品を扱ってきた。21年現在550万点を抱えているが、年末までに650万に達する見込み。1日当たり10万点を超える処理能力も今後さらに拡大するだろう。買い手から売り手、RaaS(販売ノウハウとIT技術を掛け合わせたサービス)パートナーにサービスを提供すべく、急速に能力を高めている。スレッドアップはお客さま優先でビジネスを展開している分、短期的な成長はむずかしい。しかし、長期的影響を与えることに期待している」と述べた。

 近年2次流通(リセール)の分野への関心は、サステナビリティの観点からZ世代を中心に高まっている。グローバルデータ・マーケット・サーベイ(GlobalData Market Survey)は、同分野の市場価値は19年の70億ドル(約7600億円)から、24年には360億ドル(約3兆9400億円)に達すると予想する。スレッドアップのほかにも、ラグジュアリーブランドの中古品を扱う会員制ECのザ・リアルリアル(THE REALREAL)やフリマアプリのポッシュマーク(POSHMARK)などが上場している。スレッドアップの直近の年間売り上げは前期比14%増の1億8600万ドル(約200億円)で純損失は4700万ドル(約52億円)、アクティブユーザーは124万だった。

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