ビューティ

資生堂1〜9月期決算は日本を除く市場が回復し増収増益

 資生堂の1〜9月期連結決算は、注力するスキンビューティーブランドがけん引し、日本を除く全ての地域で成長したため売上高は前年同期比14.0%増の7453億円、営業利益が同194 .8%増の262億円、経常利益が同433.0%増の296億円だった。特別損失として「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ(DOLCE&GABBANA BEAUTY)」に係る商標権の減損損失、 「ベアミネラル(BAREMINERALS)」「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」「バクサム(BUXOM)」の事業譲渡に伴うのれんの減損損失を計上した一方、営業増益及びパーソナルケア事業譲渡に伴う特別利益計上により、純損益は前年の136億円の赤字から367億円となった。

 事業別の売上高は、日本事業が同7.3%減の2103億円。リニューアルをした「ハク(HAKU)」や「アネッサ(ANESSA)」、さらに生活者の変化に合わせて開発した「マキアージュ(MAQUILLAGE)」のマスクにつきにくいBBクリームをはじめとするベースメイクや下地が好調に推移。eコマースの売り上げは 2 桁成長した。しかし8月に感染者数が過去最高となり、緊急事態宣言の発令も過去最長で苦戦し前年を下回った。

 中国事業は、天候不良や新型コロナウイルス変異株の拡大に伴い、店舗の一部閉鎖及び来店客数減少の影響を受けた。一方で「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」や「NARS」などプレステージブランドへの戦略的投資を継続することでシェアを拡大し同23.1%増の1909億円だった。

 トラベルリテール事業は引き続き国際線減便に伴う旅行者減少の影響を受けているが、中国海南島が大きく成長し、売り上げをカバーして同17.3%増の886億円となった。

 横田貴之取締役エグゼクティブオフィサー最高財務責任者は、「11月は少しずつだが回復の兆しが見えており、来年早めにはローカルのお客さまの回復を見込んでいる。そして第4四半期はマーケティング投資を強化する。オフライン・オンライン両方で、パーソナライズされた情報の提供で来店を促進するほか、すでに国内では10月からカウンターでのタッチアップも再開。中国ではダブルイレブンに向けてプレセール前から潜在顧客にサンプルを提供するなどプロモーションは好調に推移している。来年初めに中国・日本で新ブランド『インリュー(INRYU)』をローンチするなど、前年同期比に150億円をプラスした積極的なマーケティング投資を行う」と述べた。

 21年12月期の通期の売上高は前期比13.4%増の1兆440億円、営業利益が同113.9%増の320億円、経常利益が247.6%増の335億円、純利益が300億円を見込む。

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