ファッション

クリエイティブ面はひどい出来なのに、売り上げがいいからと称賛されるのは間違っている byラフ・シモンズ

ラフ・シモンズ/ファッションデザイナー

 成功の定義が“いかに事業を成長させたか”という経済的な視点ばかりになってしまった。とてもいら立たしいし、ひどい話だと思う。クリエイティブな人間を、ブランドの店舗数や売り上げ、会社の成長率などで測るべきではない。クリエイティブ面ではひどい出来のコレクションなのに、売り上げがいいからと称賛されるのは間違っている。とはいえ、褒めるところがないから売り上げを褒めているのかもしれないが。

【The WORDS】
ファッション業界人の残した名言を日々の糧に。デザイナーやバイヤー、社長、編集長らの心に響く言葉をお届け。


【ラフ・シモンズの思考を知るトピックス】

 私がキャリアをスタートさせた当時、マルタン・マルジェラ、ヘルムート・ラング、川久保玲がアバンギャルドで新しい作品を次々に発表していた。最近はファッション業界でそうした新しい風を感じることがなくて寂しく思う。むしろ、映画やテレビドラマなどで挑戦的なテーマの作品が増えていて、スタッフと毎日ドラマについて話している。

 特にこの数年は、今まで以上にブランドの成長を感じている。22年にわたり、ずっとやるべきことをやり続けてきた結果だが、ブランドを継続させることができたことを誇りに思う。

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