ファッション

神戸牛のレザーで作った「花のような椅子」 330万円で販売

 10月22日に都内の複数の会場で開幕したデザインの祭典「デザイナート トーキョー 2021(DESIGNART TOKYO 2021)」で、神戸牛のレザーを用いた高級アウトドアチェアが展示されている。「ブルーム(BLOOM)」と名付けられた作品は、名前の通り、花が咲いたような形の一人がけの椅子。神戸牛10頭分のレザーを、ひだのようにぜいたくに使って花を表現する。価格は330万円(税抜)。

 台湾出身の建築家ジョニー・チゥ(Johnny Chiu)氏がデザインし、神戸の老舗家具店の永田良介商店が製作した。チゥ氏は2017年のIIDA、19年のワールドアーキテクチュアフェスティバル大賞などの建築賞を受賞した気鋭の建築家。永田良介商店は100年前にフランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)設計の邸宅の家具を手がけた名門工房として知られる。

 「ブルーム」は、神戸市による「神戸レザー」の活性化プロジェクトの一つとして企画された。ステーキなどのブランド食材として有名な神戸牛だが、レザー製品としてもブランド価値を高めるため、服飾雑貨やインテリアへの活用を積極的に進めている。

 「ブルーム」は革本来の風合いを残しつつ、撥水性を持たせ、屋外に置けるようにした。同作品をプロデュースした写真家の溝畑恭秀氏は「ターゲットは国をまたいで拠点を持つZ世代の富裕層。アジアの文化を凝縮したようなデザインプロダクトであり、折りたたんで飛行機で持ち運ぶこともできる」と説明する。日本の百貨店からも外商顧客やインバウンド客向けの高級家具として引き合いがあったという。

 「デザイナートトーキョー2021」の会期の31日まで、ワールド北青山ビル1階の会場で展示されている。

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