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消毒液の使用量や時間に課題 「ビオレ」初の泡タイプ消毒液で適正使用の定着化を図る

 花王のブランド「ビオレ」は、手指や皮膚の洗浄・消毒を行う泡タイプの消毒液“ビオレガード 薬用泡で出る消毒液”【指定医薬部外品】(420mL、税込800円前後/700mL、税込1100円前後)を10月16日に発売する(一部オンラインショップで発売中)。昨今はコロナ禍の衛生意識の高まりにより消毒液の使用が定着しているものの、正しい使い方ができていない人も多くいるのが現状。そこで今秋は、ブランド初の泡で出る消毒液をはじめハンドソープ、手肌ケア、洗浄道具を順次登場させ、手指の衛生を改めて発信していく。

 同社によると、ハンド衛生市場は新型コロナウイルスの流行に伴い爆発的に拡大し、2020年は前年比288%増だった。21年はその反動により落ち着きを見せてはいるものの、ハンドソープは450億円、消毒液は260億円、除菌シートは396億円の売り上げを見込んでいるという。また、ハンドソープや消毒液といった手指衛生品の使用率・使用頻度はともに上昇傾向にあり、特に消毒液の使用率はコロナ前の15%から現在は81%に、使用頻度は1.6回から3.8回にアップしている。しかし、「使用率や使用頻度がアップして定着はしている一方、量や時間など使用実態は課題がある」とブランド担当者は述べる。

 「消費者の使用実態を調査したところ、当社のハンドソープはポンプを最後まで押し切った1.0mLの適量に対して実際はポンプを少し押しただけの0.4〜0.8mL、消毒液も適量使用ができていないことがわかった。さらに手洗い30秒以上、消毒15秒以上の時間をかける人も2〜3割ほど。新製品投入により手指衛生品の使用促進に加えて正しい使い方の伝達、使用の定着化を図る」と話す。

 そもそも既存の消毒剤は医療現場派生型が主流のため、一般家庭や子どもが使うことを想定した仕様になっておらず、例えば消毒液は液体が飛び散る、ジェルタイプはベタつくという欠点があった。そこで“ビオレガード 薬用泡で出る消毒液”は使いやすさを追求して泡タイプを製品設計。泡で出て液状に変化するためポンプを押し切っても飛び散らず、適量が分かりやすい。またジェルタイプにあるベタつきの不快感もなく、手のすみずみまで伸ばしやすいのが特徴だ。「さまざまなシーンで使える同製品は『ビオレ』の中でもメインアイテムとして展開していく。22年にはアジアでも展開する予定で、21年度の衛生関連商品(ハンドソープ・消毒液・除菌シート)の売り上げは19年の売り上げの2倍を目標とする」と話す。

毎日の手洗いを楽しいものに変化

 また、日本の洗浄剤やボディーウォッシュ、ハンドソープなどは“機能重視”なため、清潔感ある白を基調とするパッケージが多い。しかし、「衛生対策疲れが溜まりつつある中でハンド衛生市場は今 後、“使う楽しさ”を取り入れるニーズが高まる可能性がある」と分析。そこで同社は新ブランド「ビオレ ザ ハンド」からデザインや香りにこだわった“ハンドソープ”(250mL、税込500円前後)と“ハンド乳液”(200mL、税込600円前後)を10月30日に発売。手洗いや消毒の増加による手肌のダメージや乾燥が気になる人のために、洗浄と保湿までのハンドケア提案をする。パッケージはピンクやオレンジなど華やかなカラーで、ローズ・ハーブ・シトラスの香りをそろえて(シトラスのみ12月発売)毎日の手洗いを楽しいものに変化させる。そのほか、花や肉球の形で出てくる“ビオレu 泡スタンプ”(税込650円前後)を定番化。10月16日には、指先や爪の間まで質の高い手洗いをかなえる洗浄道具“ビオレu つめブラシ”(税込550円前後)が登場する。価格は全て編集部調べ。

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