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ユナイテッドアローズ4〜6月期、引き続き赤字 不採算店舗の退店進める

 ユナイテッドアローズ(以下、UA)の2021年4〜6月期連結業績は、売上高が前年同期比13.8%増の252億円だった。一昨年同期との比較では32.6%減(連結体制の変更などは加味せず算出)。営業損益は9億円の赤字(前年同期は50億円の赤字)、純損益は6億円の赤字(同35億円の赤字)だった。概ね期初の計画通りだが、コロナの再拡大やビジネス環境の変化を受け、引き続き不採算事業・店舗の見直しを進める。

 6月末時点の店舗数は台湾を含めグループで333店で、これを2022年3月期末には316店に減らす。「20年3月期末に対し、22年3月期末の店舗数は12%減となる見込み。聖域のない見直しを進める」と松崎善則社長執行役員CEO。7月31日にUA 銀座店、8月1日にUA 青山 ウィメンズストアも相次いで閉店している。「路面型の店舗はコロナ禍の状況において(商業施設内のように歩率ではない)固定家賃が負担となる。青山店に関しては、周辺にインポートブランドの取り扱い店も多いためオリジナルレーベルを集積した価値提供を試みたが、お客さまのニーズとは合わなかった」と話した。見直しの一環として、今後は単独店舗を持つオリジナルレーベルを既存の大型店舗内での販売やEC販売ヘ切り替えることも検討する。

 注力するDXでは、「特に適切な在庫調達のためのサプライチェーンマネジメントの部分が課題」という。「さまざまな管理システムが老朽化し、部門ごとに細切れになっているので、基幹システムの入れ替えを含め見直しを進めたい」。

 松崎CEOは、「コロナ禍で、当社の競争優位性について改めて考察を深めた。これまではマーケットの裾野を拡大することに尽力してきたが、その一方で企業ブランドそのものの価値の向上が手薄になってしまったことを反省している。今後は、UAブランドのブランド力を向上させ、ヒト、モノ、ウツワの3要素を時代対応させていく」と話した。

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