ビューティ

オリンピックを応援するビューティブランド 「SK-II」の限定ボトルやコーセーのメイク指導など

 7月23日に開幕した東京 2020 オリンピックにはユニホームを提供するファッションブランドのほか、ビューティブランドも選手や競技をサポートをしている。ここでは、代表的なブランドを紹介する。

スポンサーの「SK-II」は限定ボトルや映像作品で応援

 「SK-II」は東京 2020 オリンピック公式スキンケアブランドとして、ベストセラー“フェイシャル トリートメント エッセンス”の限定デザインボトル“ピテラTM エッセンス TOKYO スペシャル エディション”(全 5 種、各250mL、各税込2万5300円)を販売中だ。オリンピックと全世界のアスリートたちへの応援、連帯感、サポートの象徴として、オリンピック・リングの5色に加え、白地のボトルには“Tokyo”の文字をあしらっている。なお、各ボトルにはミニサイズの洗顔料、ふき取り用化粧水、美容乳液がセットになり、コフレとして販売する。

 また「SK-II」は国際オリンピック委員会(IOC)のワールドワイドパートナーであり、“フェイシャル ト リートメント エッセンス”すなわち“ピテラTM エッセンス”は東京 2020 オリンピックのオフィシャルエッセンスだ。さらに選手を応援する一環として、池江璃花子選手の復帰までの軌跡を描いた映像作品をはじめ、シモーン・バイルス(Simone Biles)選手などをフィーチャーしたアニメ作品を公開中している。

コーセーはアーティスティックスイミング選手のメイク指導

 コーセーはこのほど、8月2日に競技が始まるアーティスティックスイミングの日本代表、マーメイドジャパンの選手にメイク講習会を実施した。競技当日はメイクアップアーティストがバックステージに入れないことが背景にあるが、選手がメイクを自ら行うことで競技当日の気持ちを高める一つの儀式のような形になっているそうだ。
 
 メイクアップには、発色がよく耐久性に優れたメイクアップブランド「ファシオ(FASIO)」や「コスメデコルテ(DECORTE)」の“マキエクス ペール”など、汗や水に強いウォータープルーフの技術を採用した市販の製品のみを使用。専用の化粧品を使わずとも塗布の仕方や組み合わせ方を工夫することで、水中で激しく動いても落ちないメイクに仕上げ る。目もとには、豊富なカラー展開の「ヴィセ(VISEE)」や「アディクション(ADDICTION)」のアイシャドウを組み合わせた。

 今回は、チームテクニカルルーティンのテーマ「空手」、チーム フリールーティンのテーマ「祭り」、デュエット テクニカルルーティンのテーマ「くのいち」、デュエット フリールーティンのテーマ「ロボット」のメイクアップ指導を行った。例えば「空手」は、「ヴィセ アヴァン(VISEE AVANT)」“リップ&アイカラーペンシル”の 001(白)と 009(赤)と、「ファシオ」“リキッド アイライナー”を使用し、“空手”の世界観を表現した勢いのある力強い目もとを演出した。デュエットに出場する乾友紀子選手は「今回のメイクのポイントは、桜の花びらをイメージした目元のグラデーション」、吉田萌選手は「どの種目も目力を強くみせるためラインやシャープな線を取り入れているので注目してほしい」とコメントした。

 同社は、2006年4月から日本水泳連盟のアーティスティックスイミング日本代表、マーメイドジャパンのオフィシャルスポンサーとなって以降定期的にメイク講習会を実施。演目に相応しいメイク表現や、水中の激しい演技でも崩れることのないメイクテクニックを指導することで、選手が安心して演技に集中できるようサポートしている。

ポーラは新体操日本代表のメイクを開発

 ポーラは8月6日に競技が始まる新体操の日本代表「フェアリージャパンPOLA」個人代表選手の新メイク“Shiny Beauty~飛躍メーク~”を開発した。今回は“光と影”をテーマに、皆川夏穂選手、喜田純鈴選手、大岩千未来選手の魅力を引き立てるメイクを施している。

 同社は07年から新体操ナショナル選抜団体チーム「フェアリージャパンPOLA」オフィシャルパートナーとしてサポート活動を行い、14年からは個人日本代表選手までサポートを広げている。新体操のメイクは、汗をかいても崩れないことや選手全員の統一感、15メートル以上離れた審判員席や客席から見てもインパクト・華やかさがあることが重要。この基本コンセプトをベースに今回は、輝かしい演技には毎日何時間にもわたる練習、挫折や怪我、新型コロナウイルスによる活動制限など、そんな選手一人一人の“光と影”をメイクで表現した。

 皆川選手はグリーンやブルーに変化するカラーを目頭にのせ、目尻には繊細なラメの入ったパープルを配色。妖精の羽を模したアイライン“フェアリーライン”で目元の存在感を引き立て、光を集める金色ラメライナーを加えてフレッシュで躍動感あふれる魅力を引き出した。喜田選手は華やかなレッドカラーを目頭にのせ、目尻には力強さのあるダークグレーをオン。跳ね上げた“フェアリーキャットライン”で存在感と立体感を与え、金色ラメライナーを加えて演技の多彩な魅力を引き立てている。大岩選手はラベンダーニュアンスのピンクをメインカラーに、目尻側にはボルドーレッドを配色。“フェアリーキャットライン”をやや長めにはね上げて描くことで、目の形を引き立てて印象的な目元に。金色ラメライナーのアクセントが洗練された大人の魅力を引き出している。

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