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P&GがLGBTQ+「アライ育成研修」プログラムを提供開始 共感を少しづつアクションに

 プロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE以下、P&G)は、LGBTQ+の「アライ(理解者・支援者)」の輪を広げる「アライ育成研修」を開発し、社外への無償提供を開始した。「アライ」とは仲間や同盟を意味し、ここではLGBTQ+コミュニティーと“ともにある”スタンスを表明し、行動を起こす人物やアクションを指す。日本の20〜60代のLGBTQ+の当事者は、最も生きづらさや苦労を感じているコミュニティーは職場としている。そこで、組織内でインクルーシブな風土を醸成し、全ての人が安心して働ける環境づくりを推進する。

 当初は社内啓発を目的に始まったが、「平等な機会とインクルーシブな世界の実現」を経営戦略の一環として掲げ、30年以上にわたって取り組んできたこれまでの知見や失敗も含めた経験を生かしたいと願い、社外への共有に乗り出した。個人や企業の連携を促して多様性に関するさまざまなイベントやコンテンツの提供を目指すプロジェクト、プライドハウス東京と共にプログラムを改編し、内容を社外向けにブラッシュアップ。すでにウエルシア薬局、神戸市役所への提供が決まっている。

 研修は講義とワークショップの2つのパートで構成する。講義パートでは、性の多様性についての知識を身に付けるほか、P&Gの事例などを通してインクルーシブであることの重要性について理解を促進。同トピックに精通した社員や執行役員がプログラムを担当する。ワークショップでは参加者同士でのディスカッションを通して、一人一人が「アライ」としてできることを考えることを支援し、「アライ」としてのスキルを養う。表立って声を上げるだけでなく、“ストッパー”として何気ない排他的な話題を変えたり、後からフォローアップをしたり、「自分らしい」アライとしての行動を見つけるヒントを提供する。

 P&Gはこれまでも履歴書から写真や年齢の記入・記載欄を廃止するほか、自社のビューティブランドのキャンペーンを通して多様性を促進。より多くの人材が活躍できる環境の構築に取り組んでいる。中途採用の面接ではその人物がどういう経験を経て結果を出してきたか、に焦点を当て、事前の資料から得られるバイアスを可能な限り取り除いた採用方法を取り入れた。傘下ブランド「パンテーン」では「Hair we go」プロジェクトを通して、LGBTQ+の元就活生の体験談から自分らしい就職活動について考える「#PrideHair」などを実施している。

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