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ユニクロが世界の難民に“エアリズムマスク”100万枚を寄贈 UNHCRとのパートナーシップは10周年

 「ユニクロ(UNIQLO)」を擁するファーストリテイリング(以下、ファストリ)と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、コロナの感染拡大にさらされている世界の難民支援に向けた連携を強化する。その一環として、ファストリは2月以降順次、南米と中東の5カ国の難民などに“エアリズムマスク”約100万枚を寄贈する。

 難民キャンプなどの密集した空間での感染リスクを低減することを目指す。第1弾として寄贈する5カ国はアルゼンチン、イラク、エジプト、チリ、ボリビアの予定で、UNHCRを通じて「特に脆弱な環境にある難民の家族を中心に配布される」(広報)という。「今後も服のビジネスを通じて、中長期的な難民問題の解決に貢献する取り組みを推進していく」とファストリの柳井正会長兼社長はコメントしている。

 ファストリは2011年、アジアの企業として初めてUNHCRとグローバルパートナーシップを締結。それに先立って、全世界の店舗で回収した衣類を、難民に寄贈するなどしてきた。最新の合意に基づき、ファストリは23年8月までの3年間で、450万ドル(約4億7200億円)をUNHCRに提供するとともに、年間で最大700万着の衣料支援を行うことになっている。

 ファストリはUNHCRとのグローバルパートナーシップ10周年を記念し、特別ショートフィルム「服の旅先 Closer Though Our Clothes」を制作。自社のサステナビリティサイトで公開している。

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