ビジネス

アディダス、「リーボック」売却を正式発表

 アディダス(ADIDAS)は、傘下ブランド「リーボック(REEBOK)」を売却することを正式に発表した。

 同社は2006年に「リーボック」を31億ユーロ(約3937億円)で買収したものの、同ブランドの業績は長らく低迷。20年10月には売却を検討していると複数の海外メディアが報じ、同社は12月にこれを認めていた。

 売却は25年までの5カ年計画の一環として行うもので、計画の詳細は3月10日に開催する投資家およびメディア向けの説明会で発表する。なお売却予定であることから、「リーボック」は21年第1四半期決算から非継続事業として取り扱われる。

 カスパー・ローステッド(Kasper Rorsted)=アディダス最高経営責任者は、「慎重に検討した結果、『リーボック』と『アディダス』は互いに独立した状態のほうがそれぞれ大きく成長できるとの結論に達した。今後数カ月は、『リーボック』とそのチームの将来的な成功のために尽力する」とコメントした。

 売却先について現時点では明らかになっていないが、20年10月には「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」「ヴァンズ(VANS)」などを擁するVFコープ(VF CORP)や、「フィラ(FILA)」を擁するアンタ・インターナショナル・グループ・ホールディングス(ANTA INTERNATIONAL GROUP HOLDINGS)が、12月には「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEWYORK)」「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」「フォーエバー21(FOREVER 21)」などを保有するブランドマネジメント企業のオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP)などが有力な候補として挙げられている。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。