ファッション
連載 編集長・向の今日は誰と会って、何食べた?

編集長は先月何した?「ロエベ」とトトロで癒され、「ディオール」で南国恋しく、服作りの仕組みは激変の予感

 初売りも福袋も控え目でどうにも盛り上がりにくい新年を迎えたと思った矢先に10都道府県が緊急事態宣言下に。いい加減にして〜と空に向かって叫んでも自分に飛沫が戻ってくるだけ。顔を上げて、笑顔で、自分たちの仕事と生活に誇りを持って頑張りましょう!

1月7日(木)
まるで心の湯たんぽ
「ロエベ」とトトロのコラボにほっこり

 「ロエベ(LOEWE)」と「となりのトトロ」のコラボのお披露目に行ってきました。朝一番に見て、心がじんわり暖かくなりその効果は冬空の下を歩いても消えず、夜まで続きました。まるで心の湯たんぽです。ほっこりの背景には2年に及ぶ制作期間があったとか。ファッションとアニメーメーションの違いこそあれ、クラフツマンシップの高さは両者とも世界最高レベル。互いへのリスペクトがあるから実現するのですね。

1月7日(木)

ストライプインターナショナルで前「WWDジャパン」編集長と再会

 月末の「CEO特集」のために連日企業トップの取材が続く中、この日はストライプインターナショナルの立花隆央社長兼CEO(写真左)に取材をし、基幹の「アース ミュージック&エコロジー」の改革などたっぷり聞きました。右の女性はハイ、そうです!「WWDジャパン」の前編集長である都築千佳さんです。今は同社広報チームのマネージャーです。メディアの酸いも甘いも知り尽くし、ファッションとビューティの業界の端から端まで知っている広報責任者だなんて、実に頼もしいですね。日々の業務に「WWDジャパン」を活用してくれているとのこと。あざっす!店頭に立つこともあるそうで「コロナ下でも仕事帰りと思われる女性たちがきれいな色や艶のある素材使いの服を手に取るのを見てファッションの力を再確認している」と都築さん。ホントそう思います。

1月8日(金)
「ディオール」の展示会で
トロピカルに逃避行

 南の島へ逃避行。この言葉がこんなに恋しくなる日が来るなんて。ハワイ島沖へシーカヤックで繰り出しシュノーケリングでイルカと泳いだり、浜辺でウミガメをそっと見守ったり、フルーツをたっぷり飾ったベタなカクテルを注文したりしたいです。そんな夏の日へ思いを馳せたのが「ディオール(DIOR)」の2021年春夏展示会。フランスの伝統的なデザイン“トワル・ド・ジュイ”(18世紀頃の人物や風景、神話、動植物をモチーフにした柄のことです)の水着や大ヒットバッグ“ブックトート”などは夏のバカンスが似合うだろうな。

1月14日(木)
「ルイ・ヴィトン」の展示会へ
手仕事には吸引力がある

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の展示会へ。こちらはウィメンズ・レザーグッズ・ディレクターに就任したジョニー・コカ(Johnny Coca)が手がけたバッグです。ジェンダーレスへとドライブをかけているニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)と相性がぴったり。そして2枚目以降はメンズのコレクションです。ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターのストリートのセンスと手仕事が融合している様をぜひご覧ください。

1月15日(金)
「カラー」のショーからの
激ウマのイタリアンをテイクアウト

 パリメンズに参加している「カラー(KOLOR)」は、東京・目黒の八芳園で2021-22年秋冬コレクションをショー形式で発表しました。夜の空気がどんどん流れ込んでくる半分屋外みたいな会場だから感染対策もしっかり。展示会ではその素材やディテールの面白さに夢中になる「カラー」の服ですが、こうやってコーディネートで見るとそのハイセンスっぷりが際立ちます。

 いいものを見たからか、金曜日の夜だからか、コロナ疲れか、ただの食欲か、無性に最高に美味しいイタリアンが食べたくなり、閉店間際の目黒「古澤亭」に駆け込んでトリュフかけのパスタなどをテイクアウト(写真2枚目)。自宅までの帰路のバス車中をいい匂いで充満させてしまいました。良い素材に良いガーリック、良いオリーブオイルに良い塩胡椒、そして古澤シェフの腕。美味しくないはずがない。フランチャコルタを合わせてあぁ至福。早く店内でどんちゃん騒ぎたいです。

1月20日(水)
服作りの常識が根底から変わる予感

 デジタルにより服作りの仕組みが数年以内に激変する。そんな胎動をあちこちから感じています。大量生産・大量廃棄から脱却する一助となるサプライチェーンの改革です。服作りの仕組みが変わるということはすなわち服飾専門学校の教育が変わるということ。特にパターンメイキングは常識が根底から覆るかもしれません。その先陣を切っているのが東京ファッションテクノロジーラボ(TFL)で、繊維商社のヤギとジョイントベンチャーをスタートしたとのことで取材をしました。目からウロコの話の続出で面白かった!そして一番印象に残っているのは代表の市川さん(写真左)の次の目標は四万十川でワサビ作りというお話。デジタル化は場所という制約を解くからそんなライフスタイルも可能になるみたい。夢がありますね!

1月27日(水)
オートクチュール取材中
「ユイマ ナカザト」の配信現場へ

 この週は2021年春夏オートクチュールでした。デジタルコレクションの取材にもすっかり慣れたとはいえ日本から発信するデザイナーの取材はできればリアルにしたい!というわけで「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」のオフィスへ。オンラインで質疑応答をする中里さんの様子を取材しました。部屋の中は人の数こそ少ないですがオンライン配信独特の緊張感が漂っていました。でもコミュニケーションが進むと和やかに。デザイナーと受け手の対話が気軽にできる点がデジタルコレクションの一番の魅力だと私は思います。ある意味最高のフロントローでありバックステージ取材になりました。やっぱり私は現場取材が大好きだー。

1月28日(木)
最新号紹介
と在宅のお供

 「WWDジャパン」が今年力を入れる2大キーワードはサステナビリティとデジタル。1月の最初の2号はそのメッセージを込めて特集を組みました。そしてドカンとぶ分厚く仕上げた1月25日号はファッションとビューティ47社のCEOに登場いただきました。おそらく多くの企業が創業以来一番の苦難を抱えている今、トップが何を語るのかじっくりとどうぞお読みください!

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WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

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