ファッション

イタリア発のダウンブランド「ケープホーン」 プレミアムダウン苦戦の中でも売り上げ伸長

 大磯産業が輸入代理店を務めるイタリアのダウンブランド「ケープホーン(CAPE HORN)」が売り上げを伸ばしている。「11月末時点で卸先での消化率は80%を超え、12月末では90%近い」と大磯隆重・大磯産業最高経営責任者(CEO)。2021-22年秋冬の受注金額は現時点で30%増ペースという。市場全体としてはコロナ禍でアパレル消費自体が冷え込んでいることに加え、アウターよりも室内着のニーズの方が高まっている。「小売店各社のダウンに充てる買い付け予算は恐らく減っているが、(競合のプレミアムダウンブランドではなく)『ケープホーン』が選ばれるケースが増えている」という。

 20-21年秋冬の卸先は、「ビームス ライツ(BEAMS LIGHTS)」や「ナノ・ユニバース(NANO・UNIVERSE)」などのチェーンセレクトショップ30社、高島屋や阪急阪神百貨店など百貨店5社、全国の個店専門店50店で販売。同時に8月中旬からポップアップストアも全国13社35店で行った。国内での売り上げ比率は、ウィメンズが9割、メンズが1割だ。「ストレッチ素材の使用でフィット感がありながら着心地がよい点や、質に対する価格のバランスの良さが支持につながっている」と見る。

 元々はアウトドアや旅といった要素を打ち出したカジュアルイメージのブランドだが、日本ではよりエレガントなムードで訴求している。光文社の女性誌「ヴェリィ(VERY)」の10、11月号でタイアップを組むなどした効果で、30~40代のママ層の間で認知が向上。「ヴェリィ」11月号で行ったダウンジャケットのプレゼント企画には、「約9000件の応募があった」という。

 ウィメンズ商品の一番人気は、体にフィットするシルエットのロング丈ダウン。表地に伸縮性のあるポリウレタンを12%使用しており、タイトシルエットながら肩周りなどに窮屈さがない作りがポイント。羽毛のかさ高を示すフィルパワーは800。価格は6万3000円と、10~20万円台も少なくないプレミアムダウンの市場の中ではかなり抑えめだ。エントリー価格のショート丈ダウンは3万9000円。

 メンズでもウィメンズと同様、アウトドアムードの商品だけでなく、ビジネスマンがスーツスタイルのアウターとして着られるような落ち着いたデザインを本国に要望しており、21-22年秋冬ではそういった商品がより充実する。「ポップアップストアでは、女性客から『夫の分も購入したい』といった声が出るケースも少なくなかった。メンズの売り上げはまだまだだが、ここからもっと伸ばせる」と自信を見せる。

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