ファッション

コレットのドキュメンタリー映画、12月20日にオンライン公開

 最先端のファッションやユニークなイベントなどで知られるパリの伝説的セレクトショップ、コレット(COLETTE)が2017年12月20に閉店するまでの最後の半年間を記録したドキュメンタリー映画「コレット モン アムール(COLETTE, MON AMOUR)」が、20年12月20日にオンラインで公開される。

 ロンドン、ニューヨーク、パリ、東京での特別上映ではポップアップストアがオープンしたが、今回のオンライン公開では「トム ブラウン(THOM BROWNE)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「レゴ(LEGO)」、米玩具メーカーのマテル(MATTEL)などとコラボレーションしたアイテムが、同映画を共同制作したECサイトのハイスノバイエティ(HIGHSNOBIETY)で12月14日に発売された。

 コレットの映画にまつわるコラボレーションは今回がラストとなるが、「トム ブラウン」が刺しゅうを施したスーツを制作した一方で、コレットの店構えを刻印した「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」の石鹸やフランスのバッグブランド「リュニフォーム(L/UNIFORM)」のペンケース、そしてコレット跡地に出店した「サンローラン」とコラボレーションしたルービックキューブなど、手に取りやすいアイテムが主体となっている。

 また、12月4〜6日に上海で開催されたファッションイベント、インナーセクト(INNERSECT)では、オンライン公開に先駆けた試写会も行われた。メンズブランド「クロット(CLOT)」を手掛ける起業家兼クリエイターのエディソン・チャン(Edison Chen)がキュレーターを務めた同イベントでは、「クロット」がデザインしたTシャツやパーカなどがポップアップショップで販売された。

 サラ・アンデルマン(Sarah Andelman)=コレット(COLETTE)元ヘッドバイヤー兼クリエイティブ・ディレクターは、「素晴らしい締めくくりだ。映画の公開予定日を度々尋ねられていたこともあり、公開を待ち望んでいた。映画の公式サイトでオンデマンド配信を行う。フランス語と英語の吹き替えに加えて、中国語、日本語、ロシア語の字幕にも対応した。ちょっとした記念になればと思い、コラボアイテムも制作した。閉店に対する後悔はないし、とてもホッとしている。コロナ禍で営業を続けるのは本当に大変だ。オンラインの売上げで損失をカバーできたとしても、スタッフにとって難しい状況であることに変わりはない」とコメントした。

 現在アンデルマンは自身のクリエイティブ・エージェンシーであるジャスト アン アイデア(JUST AN IDEA)の代表を務めているが、コンサルタント業務にパンデミックの影響はないという。アンデルマンは限定版のアーティストブックを携えて出版業界にも進出する予定だが、詳細は来年まで非公表だ。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。