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コレットの閉店までを追ったドキュメンタリー映画が渋谷パルコで上映決定 元バイヤーのサラが渋谷パルコの営業再開記念トークショーで明かす

 渋谷パルコは6月3日、営業再開を記念した無観客トークショーを開催し、渋谷パルコ9階の「スーパードミューン」からその様子を映像配信した。同イベントは“コロナ禍に負けず、ファッションやカルチャーの楽しさをもう一度取り戻そう”をテーマに2部で構成し、第1部にはモデルの冨永愛が登場。第2部では、小木“POGGY”基史とファシリテーターを務めた向千鶴「WWDジャパン」編集長が「スーパードミューン」のスタジオから、サラ・アンデルマン(Sarah Andelman)=コレット(COLETTE)元バイヤー兼クリエイティブ・ディレクターがパリからオンラインで、デヴィッド・フィッシャー(David Fischer)=「ハイスノバイエティ(HIGHSNOBIETY)」発行人がベルリンから同じくオンラインで参加した。その第2部中、コレットの閉店までを追ったドキュメンタリー映画「Colette mon amour」が渋谷パルコ内の映画館で9月に上映が予定されていることが明かされた。

 パリのセレクトショップ、コレットは1997年にオープンし、2017年12月20日の午後7時に閉店した。「Colette mon amour」はその最後の数カ月を追ったもの。トークショー内でサラは「このドキュメンタリーはコレットの閉店をアナウンスしたときに、以前から親交があったフォトグラファーのユーゲ・ローソン・ボディ(Hugues Lawson-Body)から、閉店までを撮影できないかとオファーを受けて始まったもので、私が最初から意図して作ろうとしたものではなかった。そこから彼が毎日お客さまやチームにインタビューを続け、コレットに関わるたくさんの人が登場する内容になっている」と製作背景を語った。

 同映画は昨年、パリをはじめロンドン、ニューヨークで上映会を開催。同時に上映を記念してロンドンのセルフリッジズ(SELFRIDGES)、ニューヨークの「キス(KITH)」、パリの「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」でポップアップショップをオープンし、映画に登場するデザイナーらの中から各都市にちなんだ限定コラボアイテムを販売した。

 今回の東京上映を記念したポップアップショップの舞台となるのは小木“POGGY”基史がファッション・ディレクターを務める渋谷パルコ2階の「2G(ツージー)」だ。東京限定アイテムとして、「サカイ(SACAI)」「ダブレット(DOUBLET)」「ヒューマンメイド(R)(HUMAN MADE(R))」「メディコムトイ(MEDICOM TOY)」とのコラボアイテムが登場する予定だ。

 映画の協働プロモーターとして参加する「ハイスノバイエティ」のデヴィッド・フィッシャーは、「デザイナーらとのコラボが自然に実現したこともこのプロジェクトの美しさの一つだ。東京はサラがたくさんのデザイナーとコラボを実現させた街であり、この街抜きにはこの映画は語れないだろう。東京限定のコラボアイテムは特にスペシャルなラインアップになっている。コレットの存在が唯一無二であったことを、この映画とポップアップショップを通して伝えたい」と語った。

 小木“POGGY”基史は「コレットはパリのファッション・ウイーク中にいち早くコレクションを販売してイベントを仕掛けるなど、誰もまねできない存在だった。1990年代から2000年代初頭はまだストリートファッションとモード、フードやアートなどが分けて考えられていた時代だった。しかしコレットはその垣根を超えた面白さを常に提案してくれていた」とコレットの魅力について語った。

 向千鶴「WWDジャパン」編集長が、コラボブランドの一つである「サカイ」の阿部千登勢デザイナーからサラに届いた手紙を読み上げると、サラは「日本でショールームを駆け回って新しいブランドを探していたときに見つけたのが『サカイ』だった。バランスのとれたジャケットを一目見て、ユニークなブランドのDNAを感じとった。当時はまだパリでショーを開催したこともなく、PRもいなかったが、すぐに買い付けてコレットで販売したところ、とてもよく売れた。着心地のよさとかっこよさを兼ね備えたブランドの魅力が店のコンセプトとよく合致したからだろう」と「サカイ」への思いを語った。さらに、「この新型コロナウイルスの感染拡大中に、阿部千登勢デザイナーにフランスの病院への寄付を募るオークションのためのアイテムの製作を依頼したところ快く受けてくれた。この友情関係にとても感謝している」と、阿部千登勢デザイナーとのエピソードを披露した。