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ワールド20年4〜9月期は最終赤字110億円

 ワールドの2020年4〜9月期連結業績(国際会計基準)は、売上高に相当する売上収益が前年同期比32.8%減の790億円、営業損益が144億円の赤字(前年同期は80億円の黒字)、純損益が110億円の赤字(同60億円の黒字)だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う主販路の百貨店・SCの休業や客数の減少で大幅な減収となった。8月に発表した5ブランドの事業終了や不採算店舗のスクラップなど構造改革費用として54億円の損失を計上した。

 主力のブランド事業の売上収益は前年同期比36.0%減の686億円。販売機会を失った春物の値引き販売の増加により売上総利益率は8.0ポイント悪化(50.7%)し、営業損益は106億円の赤字(前年同期は44億円の黒字)となった。ブランド別の国内売上収益を見ると、「アンタイトル(UNTITLED)」が前年同期比54.4%減、「インディヴィ(INDIVI)」が同59.0%減、「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」が同51.6%減と、百貨店ブランドの苦戦が目立つ。

 自社EC「ワールド オンラインストア」を柱とするデジタル事業の売上収益は前年同期比9.8%減の41億円。生産・販売などの仕組みをBtoB外販するプラットフォーム事業は、アパレル関連の受注の落ち込みを医療用ガウン生産などで補い、同7.7%増の62億円だった。

 21年3月期通期の連結業績は売上収益が前期比15.7%減の1992億円、営業損益が67億円の赤字、純損益が60億円の赤字を予想する。下期(20年10月〜)はブランド事業で正価販売促進による収益力の回復を目指し、その前提となる商品・サービスの魅力向上に注力する。デジタル事業ではECサイト・アプリの機能改善や新規事業への投資を一部再開。プラットフォーム事業では非アパレル分野への営業を強化する。

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