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ジュエリーを知り尽くしたバイヤーによるジュエリー「リューク」が登場

 セレクトショップのジュエリーバイヤーによるジュエリーブランド「リューク(RIEUK)」がデビューした。ディレクターの和田麻里子は、ジュエリーのセールスを経て約15年間セレクトショップのジュエリーバイヤーとして活躍。国内外でジュエリーの買い付けを行いながら、「自分が欲しいものを作りたい」という思いから「リューク」をスタートさせた。リューク」のコンセプトについて、また、ジュエリーの楽しみ方について和田に聞いた。

WWD:「リューク」を立ち上げたきっかけは?

和田麻里子「リューク」ディレクター(以下、和田):夫の仕事によりアメリカ在住で仕事をしていたが3年前に帰国し、何か新しいことをやりたいと思った。ジュエリーに関して知識はあるが作ったことがない。多くのジュエリーを見る中で、「こんなジュエリーがあったらいいな」という思いを形にしようと思った。

WWD:「リューク」という名前はどこから?

和田:ブランド名は世の中に存在しない言葉にしたかった。アール(R)の響きが好きで、日本語にない。あえて意味を持たない名前を音から選んで感覚的に作った。

WWD:「リューク」のブランドフィロソフィーは?

和田:ファッションを楽しむ感覚で、重ねづけして楽しむジュエリー。グラデーションになっているので、全てのジュエリーと合わせられるようになっている。大きいものから小さいものまで好きなバランスで組み合わせることが可能だ。重ねづけというときゃしゃなものが多いが、「リューク」では大き目でパンチの利いたものが多い。たとえば大ぶりなブラスのチェーンは2個つないで長くすることも可能だ。

WWD:展開アイテムとメーンの素材、中心価格帯は?

和田:イヤーカフ、ピアス、ネックレス、ブレスレット。長く使えるようシルバーにこだわった。それにゴールドメッキを施したタイプもある。大ぶりのネックレスの素材をブラスにしたのは、シルバーだと価格が高くなってしまうから。中心価格帯は3万円程度。

WWD:デザインはスケッチから?インスピレーション源は?

和田:ラフを書いて職人にサンプルを作ってもらい、バランスを調整している。インスピレーションは、自然から。オーガニックな形が好みだが、それを自分のフィルターに通して、あえて構築的であったり、機械的であったり、分かりやすい形で表現している。例えば、水の滴一つをとってもいろいろな表情があり形状が変化する。その一瞬をとらえて幾何学的に表現したりすることもある。私は宇宙が好きなので、軌道などをモチーフにしたジュエリーも。天体の軌道をはじめ、自然の現象はランダムではなく計算されていると思う。人間がつくったものではない自然の黄金比のようなものを形にして表現している。

WWD:今後のビジネス戦略は?

和田:セレクトショップへの卸を中心にブランドを育てていきたい。また、立ち上げたばかりなので、ゆっくり時間をかけてブランドを取引先に理解してもらった上で、ビジネスを広げていければと思う。現在は、トゥモローランド(TOMORROWLAND)をはじめとする4つのセレクトショップへの卸が決定している。

WWD:新型コロナがジュエリー業界や消費者のマインドに与える影響についてどう考えるか?

和田:緊急事態宣言が解除されてから、ジュエリーの売り上げは好調だ。自粛期間中は、家で心地よく過ごせるアイテムが売れていたと思うが、自分を幸せにしてくれるものも必要とされていると思う。それは、ずっと欲しかったもの、大切にしたいもの、一点ものだったり、人によりさまざまだと思うが、ジュエリーはそういった気持ちが反映されるものの一つだと思う。コロナをきっかけに、すっと欲しかったジュエリーを購入する人が増えているようだ。コロナ時代でも売れるものは売れるし、売れないものは売れない。中途半端なものは売れない世の中になってきていると感じる。コロナを機に、安易なモノ作りについて考えさせられるようになった。このような時代だが、人間には、「すてきなものは欲しい」という物欲はあるはずだ。

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