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ケリングが生物多様性戦略を発表 100万haの土地の保護を目指す

 ケリングは7月1日、初の生物多様性に関する戦略を発表した。サプライチェーン全体における生物多様性の損失を最小限に抑え、生物が生息するために必要な健全な土壌を支えるための基金の設立などを含む。また7月1日の22時からは、グローバル・ファッション・アジェンダとコンサベーション・インターナショナルと共同で、生物多様性への理解を深めることを目的としたオンラインセミナーを開催する。

 ケリングは同戦略のもと、2025年をめどに3つの最終目標を掲げる。1つ目は、原材料の生産などサプライチェーン全体で要する土地面積の約6倍に当たる土地を再生し保護すること。2つ目は、100万haの農地と放牧地を環境再生型農業に転換すること。環境再生型農業とは、従来の化学肥料などを使用した工業型農業ではなく、豊かな土壌や動物の健康などを考慮した農法である。3つ目は、生物多様性の保全、炭素の吸収・固定、生息環境の改善を支援するプログラムを通じて100 万haの土地を保護すること。加えてコンサベーション・インターナショナルと連携し、再生型農業プロジェクトを支援する基金を新たに設立した。

 マリー・クレール・ダヴー(Marie-Claire Daveu)=チーフ・サステナビリティ・オフィサー兼国際機関渉外責任者は「生物多様性は私たちの業界、そして広く社会の長期的な生存と結びついている。これに関する戦略をケリングの日々の業務と全体のサステナビリティ戦略に組み込むことは、生物多様性が消失するペースを今後数年間にわたって抑える上で極めて重要だ。21年に生物多様性に関する世界目標が策定されるのを前に、ケリングの戦略が科学界と足並みをそろえ、私たちが率先して急務とされる行動をとっていきたい」とコメントした。