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スタージュエリーが新コンセプトストアで合成ダイヤモンドを採用した理由とは?

 横浜・元町発ジュエラーのスタージュエリー(STAR JEWELRY)は、6月24日に開業した商業施設ニュウマン横浜内に新コンセプトストア「エスジェイエックス ダブリュー(以下、SJX W)」をオープンした。すでにあるブランド「SJX」はメンズ・ユニセックスのジュエリーブランドでアスリートや著名人に人気が高く、そこから派生したコンセプトストアの「SJX W」は高感度の女性に向けた実験的な店舗だ。スタージュエリーが創業当時からこだわっているクラフツマンシップにフォーカスし、店舗内にはアトリエを併設してさまざまなカスタマイゼーションに対応するほか、初の試みとして合成ダイヤモンドを使用したジュエリーを販売している。

 2018年末ごろからTVのワイドショーなどでも取り上げられ注目されている合成ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同じ組成と性質を持ち、天然物より手に届きやすい価格帯だ。アメリカではダイヤモンド大手のデビアス(DE BEERS)が合成ダイヤモンドのブランド「ライトボックス・ジュエリー(LIGHTBOX JEWELRY)」を立ち上げるなど、市場は徐々に広がりつつある。日本では、京都の老舗ジュエラーの今与が昨年末、銀座に合成ダイヤモンド専門ブランド「シンカ(SHINCA)」の店舗を出店するなどの動きがあるが、多くの日本のジュエラーは合成ダイヤモンド市場への参入にはちゅうちょしている。このような状況で、日本における主要ジュエラーの一つであるスタージュエリーが合成ダイヤモンドを採用した理由について梅次紫穂スタージュエリー社長室 室長に聞いた。

WWD:「SJX W」で合成ダイヤモンドの使用を始めた理由は?

梅次紫穂スタージュエリー社長室 室長(以下、梅次):「SJX W」のコンセプトである“ラグジュアリー&サステナビリティ”をかなえるために投入した。ラボ的なストアならではの新しいラインアップに挑戦したかったという点もある。クオリティーは天然ダイヤモンドと変わらず、価格が抑えられるため、デザインの幅が広がると同時に、消費者にさまざまな選択肢を提案できると考えたから。

WWD:「SJX W」では、天然ダイヤモンドを使用したジュエリーも販売するようだが?

梅次:天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドの混在を防ぐために、合成ダイヤモンドのジュエリーには一つずつ刻印を付けている。

WWD:スタージュエリーでも合成ダイヤモンドを使用する可能性は?

梅次:現時点では、合成ダイヤモンドの使用はコンセプトストアの「SJX W」だけで、同ブランドならではの“実験”の一つだと考えている。

日本のジュエリー市場ではまだ一般的ではない合成ダイヤモンドだが、スタージュエリーのような大手が参入することにより、その認知度アップにつながる可能性がある。天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドが混ざること懸念するジュエラーが多い中、あえて両方を扱うというスタージュエリーのアプローチは革新的だ。天然ダイヤンドと18金や10金、合成ダイヤモンドと10金という組み合わせで、どちらの素材にも値頃感と選択肢の幅を持たせているのが興味深い。「SJX W」は、消費者の価値観に合わせて選べるさまざまなダイヤモンドジュエリーを提供している。

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