ビューティ

コティが「ウエラ」や「OPI」などを米投資会社に売却

 コンシューマープロダクト部門が苦戦し、新型コロナウイルスの影響でさらなる打撃を受けているコティ(COTY)は米投資会社のKKRと戦略的契約を締結した。KKRは今後、コティの転換優先株を7億5000万ドル(約795億円)分買い取る。また、コティはヘアケアブランド「ウエラ(WELLA)」や「クレオール(CLAIROL)」、ネイルブランド「OPI」、ヘアツールブランド「GHD」など、コティのプロフェッショナルビューティおよびヘアケア事業の大半を43億ドル(約4558億円)でKKRに売却する。なお、コティは売却する事業の株式40%を保有し続け、対象ブランドは今後KKRとコティとのジョイントベンチャー事業で展開する。取引が成立すれば、コティは30億ドル(約3180億円)の現金収入を得るとされる。また取引完了後、KKRはさらに2億5000万ドル(約265億円)分の転換株式を買い取る計画だ。

 同社は3月31日時点で94億ドル(約9964億円)の負債を抱えており、今回の取引で業績の基盤を築き直す狙いだ。ピエール・アンドレ・テリス(Pierre-Andre Terisse)最高執行責任者兼最高財務責任者は「(KKRとのパートナーシップで)バランスシートはすぐにでも改善されるだろう。また、新型コロナウイルスによる影響を受け、固定費を7億ドル(約742億円)削減する計画を発表した。この計画により2023年度までに営業利益率15%前後を達成することができると考える。今回の提携およびそのほかの戦略は全て、業績回復の重要なカギになる」と語る。

 なお、同社の20年1〜3月期決算は売上高が前年同期比23%減の15億2800万ドル(約1619億円)、営業損失が2億5880万ドル(約274億円)、純損失が2億7160万ドル(約287億円)だった。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。