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「ザラ」の親会社、世界半数の店舗を休業 19年は増収増益なるも今後に暗雲

 「ザラ(ZARA)」「ベルシュカ(BERSHKA)」などを擁するインディテックス(INDITEX)の2020年1月通期決算は、売上高が前期比8.1%増の282億8600万ユーロ(約3兆3377億円)、純利益が同5.6%増の36億3900万ユーロ(約4294億円)と増収増益だった。

 ブランド別の売上高では、「ザラ」(「ザラ ホーム(ZARA HOME)」を含む)が同8.5%増の195億6400万ユーロ(約2兆3085億円)、「ベルシュカ」が同6.4%増の23億8400万ユーロ(約2813億円)、「ストラディバリウス(STRADIVARIUS)」が同14.0%増の17億5000万ユーロ(約2065億円)だった。日本未上陸の「プル&ベアー(PULL & BEAR)」や「オイショ(OYSHO)」などを含め、全てのブランドで増収となった。ECも好調で、同23%増の39億ユーロ(約4602億円)と売り上げ全体の14%を占めている。

 一方で、同社は新型コロナウイルスの影響による今後の業績悪化を見据え、2億8700万ユーロ(約338億円)相当の在庫引当金を計上している。この分を除いて計算すると、純利益は同12%増だった。

 インディテックスは20年1月末の時点で7469店を運営しているが、新型コロナウイルスの影響によってその半数に当たる3785店を39の市場で休業している。グループ全体の売上高のうちヨーロッパがおよそ60%を占めている同社にとって、イタリア、フランス、スペインなどで薬局や食料品店以外の店を休業する措置が取られていることは大きな痛手だろう。なお、2月1日〜3月16日の売上高は現地通貨ベースで前年同期比4.9%減だったが、3月1〜16日では同24.1%減だった。

 同社は新型コロナウイルス対策への支援として医療用マスクを1万枚寄付しており、今後も30万枚を寄付する予定だという。同社は、「医療用マスクや手袋、防護メガネ、キャップ、シューズカバーなどをスペインの関係当局に迅速に届けられるよう、当社の物流や輸送、調達機能を活用する。スペイン政府が中国から直接購入するこれらの物品の輸送について支援したい」とコメントした。また、スペイン国内にあるテキスタイル工場で防護服などの生産を行うことも検討しているという。

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