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本場の達人に学ぶ“英国クラシック” 定番服で差がつくサイジングテク

 2月14〜18日にロンドン・ファッション・ウィークが開催された。2月月初に欧州連合離脱(通称ブレグジット)が実現して移行期間へと入り、ハリー王子とメーガン妃の王室離脱(通称メグジット)の騒動が冷めやらぬイギリスで、ロンドンの女性は自国の誇りを示すかのように英国クラシックのスタイルへと回帰する動きが見られた。ストリートから脱却した新たなクラシックスタイルは、サイジングが大切。ファッション・ウイーク来場者のスタイルから、リアルな着こなしを紹介する。

一周回って王道トレンチ

 世界的な潮流として、長く着られるタイムレスなアイテムに重きを置かれる傾向にある中、ロンドンではイギリスの代名詞であるトレンチコートが人気。今季の来場者のアウター着用率はナンバーワンだった。レザー素材や変形型なども見られたが、コットン素材でベージュ系カラーの最も定番なデザインが一番多かった。

ヨユウな大人ジャケット

 昨シーズンに続き、ジャケットスタイルはロンドン女子のお気に入り。肩幅がゆったり目な落ち着いたカラーのジャケットを、インナーとトーンを合わせてシックに大人っぽく着こなすスタイリングが台頭した。「ジル サンダー(JIL SANDER)」2020年春夏コレクションのような、インナーにシフォンやシルクなどの柔らかい素材のロングドレスを合わせるスタイルを、春を先取りして取り入れている来場者もいた。

ピリッときれいめスーツ

 ジャケットを使った最もクラシックなスタイルといえばスーツだろう。パンツは太めのゆったりとしたシルエットで、丈は長めのタイプを選んでかっちりとしたスーツにややカジュアルな印象をプラス。昨年までは足元にスニーカーを合わせるコーディネートが多かったが、今季の来場者は雨風が強くても見た目をピリッと引き締めるヒールがダントツだった。インナーにカラフルな柄物を合わせてアクセントを加えると、モードな印象がさらに強まった。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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